ベトナム屋台スタンド めくる莊(神楽坂)
ポップに楽しむ小皿料理とナチュラルワイン
リトル・パリとも呼ばれる神楽坂で木造古民家の物件と出会った秋山友樹さん。フランス領だったベトナムの料理は「これ以上ない取り合わせ」と閃(ひらめ)き、客同士の交流が生まれやすい立ち飲みスタイルの店を開いた。
屋台を謳うだけに「気軽に3~4品楽しんでもらいたい」とメニューはいずれも小ポーション。アレンジも秀逸で、生春巻きはエビやピーナッツソースを合わせるところ、マグロとゴマだれを。バインミーをサイズダウンしたワインミーにはリンゴジュースを使ったなます、鶏ハムに代わり生ハムを挟むことでワインにグッと寄せる巧者ぶり。
「ベトナムは辛味のある料理が少なく、フレッシュな野菜やハーブ、果物を多用するので同じニュアンスを持つナチュラルワインとよくマッチする」と秋山さん。レモングラスが清々しく香るベトナム風の焼き鳥やフォーのスープ、具の鶏ハムには、焼き鳥屋で働いた経験のある秋山さんならではのセンスが光る。