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グルマン温故知新:銀座〈銀座かつかみ弐〉とんかつ世界の広がりと深まりを実感する店

外国人観光客にとんかつが大人気。銀座のとんかつ店の昼はどこも遠来の客で大賑わいだ。定食もいいのだが、エンタメ要素が加わった部位比べのコース仕立てが面白い。楽しみ方はいろいろあると開眼させてくれる、新しいとんかつワールドを堪能しに銀座へ。

photo: Shin-ichi Yokoyama / text: Michiko Watanabe

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銀座かつかみ弐(銀座)

とんかつ世界の広がりと深まりを実感する店

とんかつコース専門店〈銀座かつかみ〉の2号店が誕生した。カウンターに置かれた「トリセツ」ならぬ「トンセツ」は、とんかつをいかにおいしく食べるか事細かに書かれた指南書である。いわく、切り口を上にして食べる、とか。いや、その前に、まずは揚げたてのとんかつにうっすら浮かぶ肉汁を吸うべし、とか。

ま、別に守らなかったからと叱られるわけではないが、つい試してみたくなる。

ランチの前田美豚と銘柄豚コース5,500円は、ヒレから始まり、ロース、肩ロース、内モモと2切れずつ供され、かわいくて丸いメンチカツ1個と続く。

最初に、豚肉のピリ辛山椒煮か、かき氷6種のうち1種を選ぶのだが、迷うこと間違いなし。これにご飯と味噌汁、キャベツと漬物が付くのだから、大満足、大満腹だ。

ほかに、姉妹店〈きた福〉のたらば蟹(がに)コロッケが付くコースなどもあり。予約至難店ゆえ、ランチは特に早めに予約を。

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