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グルマン温故知新:五反田〈彬龍華66〉広東料理×プレミアムミートの新世界

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「令和的町中華」。デイリーに通え、特別な日にも使える中国料理店が五反田にオープン。注目すべきはそのユニークなスペシャリテ。黒毛和牛を多用したメニューや王道の広東料理も揃う。日本ならでは、の進化型を表現する1軒。

photo: Shin-ichi Yokoyama / text: Kei Sasaki

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彬龍華66(五反田)

広東料理×プレミアムミートの新世界

ずらりと並ぶ食材から好きなものを、調理法と合わせてオーダー。広東料理ではお馴染みのスタイルだが、ここでは食材のチョイスが黒毛和牛の部位に変わる。「リブロースをしゃぶしゃぶ風で」「タンをXO醤(ジャン)炒めで」という具合。

斬新だが肉の味は極上で、香味油のかぐわしさや、塩と火で作る青菜の味など、中華の確かなおいしさに満足だ。

精肉卸〈ヤザワミート〉が手がける初の中国料理店。〈グランド ハイアット 東京〉の〈チャイナルーム〉などの名店で活躍した中里卓シェフを迎え、極上の肉を武器に中華の新境地を拓(ひら)く。中里シェフが30年前に考案し、担々麺ブームの火つけ役になった「元祖くるみ担々麺」もオンメニューし、早くも話題。

もちろん、旬魚の一品やふかひれの姿煮込みなど王道の広東料理も揃う。昼夜ともコースもアラカルトもあり。個室や銘醸ワインも揃え、記念日もお任せあれと、古き良き“ごちそう中華”のスタイルがありがたい。

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