ケジャンオールスターズ（西麻布）
活けのワタリガニを漬け込んだ、ケジャン専門店。
一度聞くと忘れられない店名である〈ケジャンオールスターズ〉は、アートディレクターの秋山具義さん命名。西麻布の住宅街に、昨年ひっそりオープンしたケジャン専門店がこちらだ。
店主の鄭壽福さんは、大久保の焼肉の名店〈ホルモン船ホールちゃん〉オーナー。故郷・韓国のソウルフードの一つであるケジャンをもっと広めたいと、自身も愛するケジャンの専門店を作ってしまった。愛知や愛媛産を中心にした国産ワタリガニにこだわり、活けのまま特製醤油ダレに漬け込んで、急速冷凍するのが旨さの秘訣。その量がなんと2トンというから驚きだ。
「醤油漬けケジャン」活けのワタリガニを丁寧に掃除し、韓国と日本の醤油をブレンド、数種の漢方や日本酒とともに3〜5日ほど漬け込む。鄭さんいわく日本のワタリガニに合わせて改良したケジャンは、旨味と甘味が強いのが特徴だ。写真はすべてケジャンオールスターズコース¥8,640より。単品¥4,298。写真は2人前。 
「蟹チャーハン」白米をカニミソ、卵、蟹のエキスでサッと混ぜるだけのチャーハンは、甲羅の器にこれでもかとウニとイクラがてんこ盛り。提供前に、甲羅を網焼きすることで香ばしく、韓国のりに包んで熱々で味わえる。単品¥4,298。 
「蟹ラーメン」ケジャンを仕込む際に、身が溶け出してしまい商品として使えないものが出る。それらを豪快に炊き上げたスープで作るのが青唐辛子を効かせたラーメン。ケジャンとは一味違った、蟹エキスたっぷりの味。単品¥1,706。
「最初に大量に作ったから安く売れるのよ。安いでしょ」と、豪快に笑う鄭さん。確かにケジャン2種にカキチヂミや蟹チャーハンがセットになったコースで¥8,640、22時30分以降はすべてアラカルトで味わえるのだ。蟹ラーメンは24時以降もオーダー可能。危険な〆ラーの店としても、西麻布で話題だ。
