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グルマン温故知新:清澄白河〈フダン〉東銀座で愛されたカレーが、5年ぶりに復活

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「帰ってきた“あの味”」。町の再開発、後継者不在など理由はさまざまあれど、こよなく愛した味との別れは悲しいもの。が、時には復活を果たすうれしいケースも!東銀座でリピーターが通ったカレーが、この秋、見事にカムバック。

photo: Shin-ichi Yokoyama / text: Haruka Koishihara

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フダン(清澄白河)

東銀座で愛されたカレーが、5年ぶりに復活

清澄庭園を背に、清澄通りに沿って立つ築100年超の〈清澄長屋〉。その一角に、小さなカレー屋さんが誕生した。営むのは、ここから目と鼻の先にある人気のワインバー〈ガゼボ〉の店主、ロペスさんこと新宮朋樹さん。

実はロペスさん、2020年に独立する前は東銀座のワインビストロを任されており、一時期お昼に出していたカレーが界隈で評判だったのだ。

もともとスパイスカレーに興味があったが、幅広い年齢層に受け入れられるよう「スパイスカレーのシャープさと欧風カレーのまろやかさを融合させたルー」を目指して試行錯誤。

野菜の甘さの後にスパイスの刺激が追いかけてきて、なんともクセになる味だ。カレーにのせる具も、さりげない名称からは想像できない手間がかけられている。

近年楽しい酒場が増えたエリアだが「昼からサクッと食べて飲める場所が少ないんです。じゃあカレー屋さんだ!と」という思いが早くも根づいている。

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