Bistro Sanya（三軒茶屋）
芝浦直送の牛豚ホルモンを多彩なアレンジで
こちらは学芸大学にある炭火焼き居酒屋〈目黒 三谷〉の新業態店。1号店よりも厨房が広くなった分、料理とメニューの幅も広く。洋食のエッセンスを取り入れたビストロで「産地まで足を運んでつながった生産者の思いを伝えたい」と意気込む。
石司 生本鮪のポワレ ラズベリー醬油
マグロ仲卸〈石司〉の本マグロを分厚く、贅沢なカットで。44℃で30分、低温調理した後、表面に軽く焼き色をつけてバターが香るポワレに。ビストロらしくラズベリーをベースにしたソースは、醬油が隠し味。マグロが持つ鉄分と好相性なゴボウのチップスと燻製したクリームを添えて。4,400円。
芝浦牛ハツのタルタル
サシでも食べられる牛ハツを54℃で30分火入れし、粗めにカット。タマネギのビネグレットとマスタードシードをアクセントに効かせて。バルサミコ酢を煮詰めた甘酸っぱいソースが、旨味の輪郭を立たせる。1,450円。
芝浦ボロネーゼ 自家製タリアテッレ
牛のハチノスと豚のガツを使ったパスタ。フレッシュなトマトで作るソースは、甘味と酸味のバランスも良し。タリアテッレは厚みを持たせて食感を楽しませる。仕上げにはペコリーノロマーノをたっぷりと。1,880円。
自慢は芝浦の食肉市場で代表の曽我翔太郎さん自らが毎朝仕入れるという牛豚のホルモン。例えば、前菜の牛ハツのタルタルは断面の角がピンと立つほどで、鮮度の良さは一目瞭然。
ハチノス（牛の第2胃袋）とガツ（豚の胃袋）はフレッシュなトマトソースと煮込み、自家製パスタと合わせてボロネーゼに。レバーのコンフィに朝締めのスペアリブと枚挙にいとまがない。
肉一辺倒かと思いきや、魚介類の目利きも抜群だ。豊洲のマグロ仲卸〈石司〉から仕入れる本マグロは、部位ごとにフリットやポワレと贅沢に。ブリや赤エビなど旬の味覚も洋のアレンジで楽しめる。さらに！野菜料理も絶賛アップデート中。
イタリアン出身の店長でシェフの高橋大樹さん。 
古民家を改装。電気系統以外すべて自分たちでリノベーションした。
