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グルマン温故知新:学芸大学〈ビストロ11〉のっぽな夫妻が営む、リラックスムードの店

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「夫婦ビストロ」。夫が料理を作り、妻がサービスやお菓子作りを担当。修行を終え、晴れて自分達の店を構えたばかりの夫婦が二人三脚で営むレストランは、これから店をじっくり育てていくぞ!という熱意に満ちている。意欲のこもった料理を、じっくり味わいたい。

Photo: Kanako Nakamura / Text: Koishihara Haruka

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ビストロ11(学芸大学)

のっぽな夫妻が営む、リラックスムードの店。

オーナーシェフの松浦真吾さんは子供の頃から料理人に憧れ、調理師免許を取得できる高校へ。卒業後、長野の〈オーベルジュ・エスポワール〉に就職した。「藤木徳彦シェフのモットーは“地産地消”。何でも自作する職場で、厳しくも楽しかったし、生産者さんと直接交流できたのも貴重な経験」と松浦さん。

13年間勤めた後、助っ人で入った〈ル・ヴェール・ヴォレ・ア・トーキョー〉(現〈メグロアンジュール〉)から、オーナー・宮内亮太郎さんの口利きでパリの〈ル・ヴェール・ヴォレ〉へ。帰国後は〈メグロ アンジュール〉で、さらに代々木上原〈AELU〉でもシェフを務めた。

その時期に宮内さんの紹介で出会った妻の恵さんと意気投合。「一緒にお店をやったらきっと楽しい人!」と、一気にゴールイン。見事、夢を実現させた。

マリネに使う粒味噌など、土地に根ざした素材が好きという松浦さん。各地で育まれた味を、自在に料理に反映させている。

学芸大学〈ビストロ11〉オーナーシェフの松浦真吾さん
料理は真吾さんが1人で担当。妻の恵さんがサービスを担当。
学芸大学〈ビストロ11〉店内
天井の高い店内。壁は仲間とともに自分たちで塗った。

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