記憶と色彩をまとうブルゾン

1940年代の米軍が着用していたホスピタルジャケットが着想源。マルーンカラーは当時“傷病兵や国民を元気づける色”として採用された背景がある。そんな歴史的エピソードとともに、高密度サテン生地にシルケット加工を、染料には弥生時代から使われていたアカネを使用し、発色と品の良さを両立。染料と服そのものが語りかけてくるような、記憶と色彩の物語をまとって。
photo: Shu Yamamoto / styling: Keisuke Shibahara / text: Minori Okajima