特にメキシコの古い民芸品には目がなく、着々とコレクションを増やしている。「鳥にはどこか人間の無意識に訴えかけるものがある。空を飛べることへの憧れや、翼や2本脚の不思議なシルエットに引っかかりを感じるから、世界各国で鳥のモチーフが作られているのだと思います」。
また、いろいろな形に削り出せ、色も好きなように付けられる木だからこそ、これだけのバリエーションが揃うのだとも。「ほかの素材だとこの自由さは生まれない。材質や造形、絵付けにそれぞれの国の特性が出るのも面白いですね。民芸品なら1960〜70年代のヴィンテージが質が高くいい味出しています」