カミナリ・石田たくみが選ぶゲーム音楽
スーパーメトロイド(1994)
音楽担当は任天堂の山本健誌と濱野美奈子。初代『メトロイド』で田中宏和が作曲した「サムス登場」も使われている。「海外で人気で音ネタとしても有名。日本だと北海道のB.I.G.JOEさんがサンプリングしてます」
スーパードンキーコング2(1995)
開発元の英レア社に所属していた作曲家、デビッド・ワイズが音楽を担当。「YouTubeスタッフに彼の存在を聞いて、イギリスまでアポなしで会いに行きました。サントラは超高価なのでゲーム内でしか聴けないのが難点」
星のカービィ スーパーデラックス(1996)
第1作から作曲を手がけるカービィサウンドの生みの親、ハル研究所の石川淳が音楽を担当。元ラヴ・タンバリンズのキーボーディスト宮川弾も参加している。「カービィの曲はどれも“らしさ”があるのがすごい!」
メタルギア ソリッド(1998)
サウンドディレクターは初代『メタルギア』から音楽制作を手がけてきた村岡一樹。岩瀬立飛作曲の「“METAL GEAR SOLID” MAIN THEME」も人気曲。「友達の家で遊んでました。隣でプレイを見てると曲を覚えますね」
ゼルダの伝説 時のオカリナ(1998)
音楽担当は『マリオ』『ゼルダ』シリーズを手がける近藤浩治。8小節の音の部品をランダムで繋げる「ハイラル平原メインテーマ」はのちのゼルダ音楽の礎に。「ゲーム内で必要なオカリナの作曲で音の色々を覚えました」
Stray(2O22)
フランスの作曲家Yann Van Der Cruyssenが手がけた、サイバーパンクな世界観と親和性の高いシンセサウンド。「猫が際どいところを探検するゲームで、邪魔にならないくらいの音楽が鳴ってるのが心地よかったです」
田中“hally”治久が選ぶゲーム音楽
SILVER SURFER(1990)
一撃で死ぬ「クソゲー」としても有名なシューティングゲーム(日本未発売)。超絶テクのゲーム音楽作曲家、ティム・フォリン&ジェフ・フォリン兄弟が音楽を手がける。「ゲーム性はともかく音は重厚で格好いいです」
聖剣伝説2(1993)
スクウェアに在籍していた菊田裕樹が全曲を手がける。フィールドで流れる「少年は荒野をめざす」のように、味のある名曲が多い。「『FF』とも『ロマンシング サ・ガ』とも違う『聖剣伝説』特有の空気感に惹かれます」
ザ・心理ゲーム2~マジカルトリップ~(1995)
設問に答えて心理を占うゲーム。オプションの「マジカル・トリップ」モードを選ぶと、トランスが流れ、カラフルでウネウネ動く映像が流れ続ける。「スーファミの音楽としてはあまりに異質。サイケカルチャーそのもの」
サムライチャンプルー HIPHOPサムライアクション(2006)
原作アニメ『サムライチャンプルー』の劇伴をヒップホップ・プロデューサー・Nujabesが手がけており、本作もヒップホップ要素を踏襲。「ゲームは振るわなかったんですがアニメとは違う路線の尖った名曲揃いです」
マイティースイッチフォース!2(2013)
ダウンロード専売のパズルアクション。作曲は名うての実力派ゲーム音楽家ジェイク・カウフマン。「彼はファミコン時代の曲こそ最高で、最近の音楽は自己主張が少なすぎると主張する。信念に貫かれた音作りです」
パラダイスキラー(2020)
英Kaizen Game Worksが制作したオープンワールド型殺人ミステリー。音楽は80年代の日本アニメ、シティポップの影響を受けている。「世界観がものすごく独特で、音楽がとてもいい。サントラも人気です」