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ツッコミを入れながらゲームの沼に溺れる。ハリウッドザコシショウなりの、ゲームの楽しみ方

プレイスタイルだって、十人十色。ゲームを愛してやまないお笑い芸人・ハリウッドザコシショウが語る、思い入れのある作品への愛と自分にとって最高の遊びかた。

photo: Mikako Kozai / text: Masaki Hamase

やみつきになるファミコンの不条理な世界

小学生の頃から、本当にいろんなソフトをやりました。もちろん面白いのもありましたけど、中には「なんやこれ!」と思うゲームもあるんですよ。こっちはお小遣いで買っているから、おもんないソフトを摑まされた日は、もう地獄!売ると半額になるし、当然、悔し泣きしながら最後までやりました。

ただ今思うと、ファミコンの面白さの所以(ゆえん)って、不条理なところなのかなと思いますけどね。今のゲームって面白いけど、リアルを突き詰めているから、不条理さがあまりない。ファミコンは、急に爆発したり、いきなり大声を出して死んだり、どうやったらクリアできるんだよ!と腹立たしくなるくらい難しかったり……めちゃくちゃインパクトが強かった。そういうソフトこそ心に残るんですよね。

ゲーム機 ニューファミコン

意味不明だけど面白い。忘れられない強烈なゲーム

ファミコンの中でも、不条理この上なくて手放せないのが『キテレツ大百科』。持っているソフトの中でもダントツ、“イジリしろ”がめちゃくちゃある横スクロール型ゲームです。あるステージを少し進むと幼馴染みのみよちゃんがいるんですけど、体がパンパンに大きくなって家から出られなくなっている(笑)。

発明道具の如意光で元の大きさに戻してあげて改めて家に入るんですけど、そこもサイケデリックな壁色になっていて「こんな変な空間によくいたな!」って。ほかにも、ボタンを押したらいきなり天井を歩けたり、ヒントをもらうための電話にいざ触れたら「現在使われておりません」って。「じゃあ、なんでここに電話があんの?」と、もう訳がわからない。「なんやねんこれ!」と言いながらやるのが楽しいっすね。

Nintendo Switchで『FF』のリマスターをやったり、演出がグロいと聞いて北米版『バイオハザード RE:4』を買ったり、今のゲームも好きです。『ドラクエ』とか『モンハン』とか、やりたいゲームはいっぱい!ゲームは小学生からの友達みたいなものなんで、時間ができたら一緒に遊びたいですね。

お笑い芸人・ハリウッドザコシショウ
これニューファミコン、ソフトはほぼ全部網羅してま〜す!『キテレツ大百科』は何回でもやりたい……でさぁ〜ねえ〜!

ハリウッドザコシショウがおすすめする3作品

ストリートファイターⅡ TURBO(1993)

対応機種:スーパーファミコン

ゲーム『ストリートファイターⅡ TURBO』パッケージ
大人気格闘ゲーム『ストⅡ』シリーズ。前作でボスだったシャドルー四天王が使え、一部新技も増えた。「この作品はゲームスピードが選べたんですけど、裏技で出せる10段階のうち、7段階が一番気持ちよく遊べました」©CAPCOM

スーパーファイヤープロレスリングⅢ ファイナルバウト(1993)

対応機種:スーパーファミコン

ゲーム『スーパーファイヤープロレスリングⅢ ファイナルバウト』パッケージ
プロレスラーを駆使してバトル。「芸人の中でも流行っていました。ジャンボ鶴田が“トミー・ボンバー”になっていたり、実際と名前は変わってますけど、主要なプロレスラーがほぼ入っているから、盛り上がりますよね」©1993 ヒューマン All Rights Reserved.

グルーヴ地獄Ⅴ(1998)

対応機種:PS1

ゲーム『グルーヴ地獄Ⅴ』ロゴ
電気グルーヴがプロデュースしたゲーム。アルバイト(ミニゲーム)で得た金でガチャを回して「音ネタ」を入手。ミュージックエディターで音楽を組み合わせていく。「今もやります。グラフィックのデザインも好きです」 Ki/oon Sony Records/Sony Music Entertainment Inc. Sony Computer Entertainment Inc./OPUS CORP.