やみつきになるファミコンの不条理な世界
小学生の頃から、本当にいろんなソフトをやりました。もちろん面白いのもありましたけど、中には「なんやこれ!」と思うゲームもあるんですよ。こっちはお小遣いで買っているから、おもんないソフトを摑まされた日は、もう地獄!売ると半額になるし、当然、悔し泣きしながら最後までやりました。
ただ今思うと、ファミコンの面白さの所以(ゆえん)って、不条理なところなのかなと思いますけどね。今のゲームって面白いけど、リアルを突き詰めているから、不条理さがあまりない。ファミコンは、急に爆発したり、いきなり大声を出して死んだり、どうやったらクリアできるんだよ!と腹立たしくなるくらい難しかったり……めちゃくちゃインパクトが強かった。そういうソフトこそ心に残るんですよね。
意味不明だけど面白い。忘れられない強烈なゲーム
ファミコンの中でも、不条理この上なくて手放せないのが『キテレツ大百科』。持っているソフトの中でもダントツ、“イジリしろ”がめちゃくちゃある横スクロール型ゲームです。あるステージを少し進むと幼馴染みのみよちゃんがいるんですけど、体がパンパンに大きくなって家から出られなくなっている(笑)。
発明道具の如意光で元の大きさに戻してあげて改めて家に入るんですけど、そこもサイケデリックな壁色になっていて「こんな変な空間によくいたな!」って。ほかにも、ボタンを押したらいきなり天井を歩けたり、ヒントをもらうための電話にいざ触れたら「現在使われておりません」って。「じゃあ、なんでここに電話があんの?」と、もう訳がわからない。「なんやねんこれ!」と言いながらやるのが楽しいっすね。
Nintendo Switchで『FF』のリマスターをやったり、演出がグロいと聞いて北米版『バイオハザード RE:4』を買ったり、今のゲームも好きです。『ドラクエ』とか『モンハン』とか、やりたいゲームはいっぱい!ゲームは小学生からの友達みたいなものなんで、時間ができたら一緒に遊びたいですね。
ハリウッドザコシショウがおすすめする3作品
ストリートファイターⅡ TURBO(1993)
対応機種:スーパーファミコン
スーパーファイヤープロレスリングⅢ ファイナルバウト(1993)
対応機種:スーパーファミコン
グルーヴ地獄Ⅴ(1998)
対応機種:PS1