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プロスケーター、ルシアン・クラークが語るファッション。母から始まり環境が育んだ最高峰のスケータースタイル

オリジナルスタイルを持つ4組のファッショニスタに、「服の楽しみ方」を聞きました。ファッションへの目覚め、スタイルアイコン、影響を受けたもの、向き合い方……。彼らの言葉に、Fun Fashion のヒントがあるかも?

coordination: Kosuke Ota

母から始まり環境が育んだ
最高峰のスケータースタイル。

当然なんだけど〈パレス スケートボード〉〈ルイ・ヴィトン〉〈ヴェンチャー〉のプロスケーターとして活動する俺にとって、スケートカルチャーが与えてくれた影響は大きい。

『411 Video Magazine』のようなスケートビデオで観ていた世界のスケーターのスタイルとかね。そこにはパンクやヒップホップ、グランジのスタイルが必ず含まれていて、どれも刺激的だった。

でも、ファッションの始まりは?と聞かれたら「母が着せてくれたもの」と答えるね。
俺のスタイルは母親譲りなんだ。ファッションに対する興味の種を母が埋めてくれて、スケートボードがその根に水を与えてくれたのさ。

正直なところ、20年ほど前からファッションスタイルは変わっていないんだ。半分はシンプルに、半分はエモーショナルな部分で着こなしたい。
ファッションには、必ずその人の個性や見てきたカルチャーが表れる。変化はないと言ったけど、インスピレーションはいろいろなところから、日々受けているよ。

〈DCV'87〉ディレクター・ルシアン・クラーク

それはライフサイクルのようなものなんだ。例えばヴァージル(・アブロー)と一緒に作った、〈ルイ・ヴィトン〉で初めてのスケートシューズとかね。

『Thrasher Magazine』の広告をSNSにポストしたらスゴい反応で驚いたよ。
モデルとしてランウェイを歩いたり、一緒にスニーカーを作ったり、メゾン初のプロスケーターに選んでもらったり、ヴァージルには本当に感謝している。R.I.P. VIRGIL.