母から始まり環境が育んだ
最高峰のスケータースタイル。
当然なんだけど〈パレス スケートボード〉〈ルイ・ヴィトン〉〈ヴェンチャー〉のプロスケーターとして活動する俺にとって、スケートカルチャーが与えてくれた影響は大きい。
『411 Video Magazine』のようなスケートビデオで観ていた世界のスケーターのスタイルとかね。そこにはパンクやヒップホップ、グランジのスタイルが必ず含まれていて、どれも刺激的だった。
でも、ファッションの始まりは?と聞かれたら「母が着せてくれたもの」と答えるね。
俺のスタイルは母親譲りなんだ。ファッションに対する興味の種を母が埋めてくれて、スケートボードがその根に水を与えてくれたのさ。
正直なところ、20年ほど前からファッションスタイルは変わっていないんだ。半分はシンプルに、半分はエモーショナルな部分で着こなしたい。
ファッションには、必ずその人の個性や見てきたカルチャーが表れる。変化はないと言ったけど、インスピレーションはいろいろなところから、日々受けているよ。
それはライフサイクルのようなものなんだ。例えばヴァージル(・アブロー)と一緒に作った、〈ルイ・ヴィトン〉で初めてのスケートシューズとかね。
『Thrasher Magazine』の広告をSNSにポストしたらスゴい反応で驚いたよ。
モデルとしてランウェイを歩いたり、一緒にスニーカーを作ったり、メゾン初のプロスケーターに選んでもらったり、ヴァージルには本当に感謝している。R.I.P. VIRGIL.