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「怖いもの見たさ。」編集後記:これ観たら呪われます

2023年8月16日発売 No.991「怖いもの見たさ。」を担当した編集者がしたためる編集後記。

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これ観たら呪われます

思えば自分のホラーの原体験は、レンタルビデオ屋で父が借りてきたアニメの『笑ゥせぇるすまん』だったかもしれません。小学生の頃、真っ暗な部屋の中で観た、喪黒福造がいる不穏な世界。特に「月夜のオーキッド」という話にはっきりと恐怖を感じ、その夜寝付けなかったのにどうしてもまた観たくて、翌日父の部屋にに忍び込んだのを覚えています。以来、怪談や都市伝説、怪異や心霊モノなど、不思議で怖いものに惹かれるようになりました。

でも、「怖いのが好きです」と名乗る機会はそうそうなく。大人になってからも、ひとりでこっそりが当たり前でした。なのに、この特集の企画会議や取材では、「あのシーン、とんでもなく怖かったですよね」「やばい怪談あるの知ってます?」「読んだら眠れない小説があって」「これ観たら呪われます」と、嬉々として話す人が大勢。怖いもの好きな方ってこんなにいたんだ(そして実はみんな怖いものが好きなんだ)と感激しつつ、十人十色の恐怖を知ること、それを誰かと持ち寄って話し込む楽しさを実感した夏でした。

444のホラーコンテンツと、ホラー愛にあふれたマニアの方々。いまみんなで味わいたい、語りたいホラーを考えながら作った特集です。ちなみに本誌袋とじ企画の「禁断の怖い話。」、これは3名の怪談師の方々に、各々ある理由で封印してきたエピソードを特別に書き下ろしてもらったものです。どれも全部本当の話なので安心して読んでくださいね。

袋とじ「怪談師がある理由で封印してきた禁断の怖い話。」の表紙
ぁみさん、村上ロックさん、夜馬裕さんがお蔵入りにせざるを得なかった怪談を収録。お三方から原稿をいただいたとき、自分の周りでデジタル怪異が発生しました。

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