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「居住空間学2023」編集後記:暮らしのプロ16組の“住まいの答え”

2023年5月1日発売 No.984「居住空間学2023」を担当した編集者がしたためる編集後記。

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暮らしのプロ16組の“住まいの答え”

暮らし方を自らの意志で選ぶこと、そして、より良いものに変えてゆくこと。言葉にしてしまえば平凡ですが、実は簡単なことではないのかもしれません。側から見れば“スタイルがある”家も、そこには住み手が“住まい”とどれだけ向かい合っているか、という時間の蓄積が出てきます。

15回目を迎えた居住空間学。今回もそんな“暮らしのプロ”とでもいうべき方々のご自宅にお邪魔し、あれやこれやと質問攻めのような状態に。ただし目線はいつだって住み手の目線で。なぜテーブルをここに置くのか、キッチンに椅子が多いのはなぜか、ベッドルームを木々が見える場所にしたのはなぜか。

今回訪れた住み手の方々は、全ての質問にスパッと明確な答えを差し出してくれました。それは毎日毎日、暮らしを考えているからに違いないのです。それは当たり前のことかもしれないけれど、今一度立ち直ってみたい原点のような気もしています。特集を終えて、私も自宅のレイアウトを考え直そうかなと、日々頭を捻っています。

編集者の後藤繁雄さん
特集の巻頭にもなった編集者の後藤繁雄さん、渚さん夫妻の「仮の家」。「家は永遠の仮住まい」という言葉が印象的でした。詳しくは誌面で。

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