深夜に豆花の店があれば
東京はコロナを経て、23時までやっている店がめっきり減りました。仕事を終えた後の夕食または夜食も選択肢が少なく、気づけばファーストフードを食べがちな毎日。将来が心配です。
台北には夜市をはじめとして、深夜にも豊かな食文化があります。今回特によかった店が〈小品雅厨〉(本誌のブックインブックに掲載)。毎日朝5時までやっている、家庭的で素朴な味の台湾料理の食堂です。ショーケースに入った小皿の前菜、炒め物などを選び、おかゆと一緒に食べるスタイル。こんな店が近所に欲しいと切実に思いました。
何より、朝から晩までおいしいものを食べた後の、深夜の豆花タイムが素晴らしい。ローカルの温もりある味わいの豆花が、23時を過ぎても普通に食べられる喜び。途中から、取材を終えると毎晩必ず豆花を食べるようになっていました。東京にもこんなスイーツ文化があれば、夜中に高カロリーなものを食べなくて済むのに。豆花は低カロリーなので毎晩食べても大丈夫。幸いホテルには体重計がなかったので、本当のところはわかりません。