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「机は、聖域」編集後記:机を見ればその人がわかる?

2023年1月12日発売 No.977「机は、聖域」を担当した編集者がしたためる編集後記。

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ブルータス967号(2022年8月1日発売)は「棚は、生きざま」という特集でした。谷川俊太郎さん、養老孟司さんを始め様々な領域で活躍する方々の自宅や仕事場を訪ねて、そこにある「棚」を見せてもらう、という一冊です。

部屋はその人の記憶や人生が集約される場所。その中で、垂直に積み上がる「棚」を取り上げた前回に対して、水平に拡がる「机」にフォーカスしてみたのが今回の特集「机は、聖域」です。棚も机も、ものを創る仕事をしている人々にとってはアイデアが生まれ、育つ場所。なので今回はシリーズ続編でもあります。

場所に拘らず自由にものは作れるし、道具も特に選ばないよ、という人でも、よくよく聞けばやっぱり長く過ごす机はある。その上に置かれたものも、きっと何かしら意味があり、愛着や思い出が詰まっています。作品、創作物が生まれてきた場所自体にも、時には何かの力が触媒のように宿っている。そんなこともあるのではないか、と思っています。

BOB DYLAN THE WITMARK DEMOS:1962-1964
特集のイントロ代わりに紹介した、クリエイターと机です。ワインやコーヒーとタバコが載ったテーブルを隣に、小さな机で歌詞を紡ぐ姿が、なんだか妙に格好いい一枚。

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