“The Sky’s the Limit”. 今号の取材を重ねるうちに、こんな言葉が浮かびました。取材相手は、俳優、クリエイティブディレクター、映画プロデューサー、建築家などなど、モノ作りに携わるクリエイターたち。日本や世界で成功を収めつつ、現役バリバリ、これから更に活躍し続けるであろう方々です。
しかし、お話を聞くと、それまでの道程が順風満帆かというと必ずしもそうではない。何かを成し遂げようとする時に、大きな壁が見えたり、ぶち当たったりする。その時、彼らはどう対処し、克服したのか。これが今回の取材のキモでした。「こっちがダメだったらこの方法」と発想を転換できる柔軟さ、しつこく食らいつき続ける精神力、目標への近道を探る戦略形成の巧みさ、開かれた心、謙虚さetc. それぞれのキャラクターで乗り越えていることがわかります。しかし、あくまでサラリと話してくれるその裏に、どれほどの努力や忍耐、自分と向き合う時間が必要だったのか、想像するに余りあり、人間力の高さに、圧倒されます。
取材の後、毎回のように印象に残ったのは、自分で限界を決めず、自由に拡張していく気持ちが、それぞれの成功を導いているのだということ。まさに“The Sky’s the Limit”を体現する人たちの活躍を目の当たりにし、一会社員である自分は、大変感銘を受けました。
どんな職種に携わっていても、きっと自分で考え、決断を下さなくてはならなくなったり、障害を克服しないとならない局面はあるもの。あるいは、現状に疑問を抱き、変化を起こしたいと思うこともあるでしょう。そんな時に、ぜひこの一冊を開いていただきたいと思います。きっと、次を生み出すゲームチェンジャーたちの姿勢から、仕事や考え方のヒントをもらえるはずです。
