メンズコスメ、メンズビューティという言葉が浸透して、しばらく経ちます。でも、まだまだ自分とは縁遠い、というか何が何だかわからない、なんていう男性も多いんじゃないでしょうか。この秋のファッション特集のBook in Bookはビューティ企画、なかでも「シェアコスメ」に焦点を当てて紹介しています。
コスメといっても、今まで僕らがグルーミングと呼んで気にかけてきた「身だしなみ」と大差なく、いきなりメイクアップを押しつけるつもりはありません。まずは身も心も健やかにいられる、自分がしっくりくるものを選んでいけばいいと思うのです。男性女性にとらわれず楽しめるシェアコスメの考え方は、その筆頭です。
成分や効果の話だけではピンとこないし、自分に何が合うかなんてわからない。それならモッズやアイビールックのように、コスメも国別で捉えられないかと、今回はシェアコスメブランドを国別でまとめました。
繊細さが光る日本、先端技術が発達したアメリカ、エスプリの効いたフランスといった、国ごとにうっすらと見える共通点。13世紀から伝統のレシピを受け継ぐ修道院薬局や、海洋植物の最新研究を応用するブランドなど、それぞれの成り立ちから知ると、コスメもさらに前のめりに楽しめるはずです。まとめたといっても、世にあるブランドのほんの一部。この企画をきっかけに、奥深いコスメの世界に足を踏み入れてもらえると嬉しいです。
「GOOD STYLE for Mr. BRUTUS」特集 編集後記:コスメも、 服を選ぶ感覚で
2022年9月15日発売 No.970「GOOD STYLE for Mr. BRUTUS」を担当した編集者がしたためる編集後記。