山下達郎さんのコーラス、編曲、プロデュースワークをテーマにした特集を作りました。インタビューは初めて聞くエピソードが目白押し、加えてその歩みを通して日本音楽界のレジェンドたちの関係性も見渡せる、何より達郎さんの音楽や文化に対する目線の鋭さ、的確な物事の捉え方に改めて感服させられる、そんな特集となりました。
特に感銘を受けたのは「小さな盤の中に無限の世界が広がっている、そういうものをレコードは目指さないと」という達郎さんのお言葉。思えば私も電車の中で何気なく聞いていた「LOVELAND,ISLAND」にふと涙したことがあります。
たった4分間のポップスに永遠の時間が宿る、それが音楽のすばらしさなのだと教えてくれたのが達郎さんでした。その言葉に触れると、必ず音楽の新たな魅力に気づくことができる。やっぱり達郎さんは特別な存在です。