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「はじめる。」特集 編集後記:はじめるって素敵!

2022年2月15日発売 No.956「はじめる」を担当した編集者がしたためる編集後記。

Photo: Kazuharu Igarashi

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「はじめる。」というちょっと変わった名前の特集ができました。「はじめて」特集とか「はじまる」特集とか、打ち合わせでよく間違えられました。細かいですが「はじめる。」というところが肝心で、つまり、能動的に一歩ふみ出すためのヒントがたくさん詰まった特集なのです。

そもそも雑誌の特集というものは「◯◯をはじめてみませんか」という提案なことも多いわけで。それがなんと今回は、合計50テーマも並びました。雑誌のおいしいとこどりのような、ワクワクする企画になっているはずです。

ただ、「はじめかたをおしえてください!」って、教える側にとっては結構むずかしい質問なんです。
たとえば、ギターのはじめ方を教えてくれたミュージシャンのReiさんは「まず、ひとりの時間を作りたいのか、人とコミュニケーションをとりたいのか、考えてみてください。それによってはじめかたも変わってくるはず」と最初に一言。そうなんです。本来、だれにとっても最適なはじめかたなんて、なかなか言い切れるものではないんですね。「そこをなんとか!言い切ってほしいんです!」とお願いして、とっておきの答えが集まったのが、今回の特集の見どころのひとつではないでしょうか。(Reiさんが教えてくれたギターのはじめかたは、本誌を読んでのお楽しみ)。

よーしこれをはじめよう、と狙ってページを開くもよし。ぱらぱらめくっていて気になったものに、ちょっと取り組んでみるもよし。「趣味」「仕事」は前者の方が多いかもしれません。「健康習慣」「心が喜ぶ豊かな暮らし」などは「あーたしかにこれ、はじめたいんだけど、きっかけがなくて…」と誰しも思うような項目が並んでいるはず。今がはじめどきですよ! 十分生かしてもらえたらうれしいです。

「はじめる。」特集 編集後記 小倉ヒラク
炊飯器だけで甘酒が作れると教えてくれたのは、小倉ヒラクさん。ほかにも炊飯器で出来る発酵はいくつかある。発酵をはじめる鍵は炊飯器にあり。

自分は「発酵」のはじめ方を年末に教わり、甘酒を自宅で作ることができました。「筋トレ」も毎日継続中。「もてなし料理」もはじめてみたいです。なかなか腰があがらない「掃除」も……今回の取材のおかげで、気持ちよく年始を迎えることができました。はじめるって素敵!

村田健人(本誌担当編集)

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