あなたの常識が覆る冒険譚と冒険作品に出会える一冊です
色々な人の好きな冒険の話を聞いていたら、トレイルランニングをやっていた頃、獣道を掻き分けて登った山頂から見た景色に感動したことを思い出しました。大した高さの山ではなかったけど、知らない道を手探りで進む楽しさと、木々で遮られていた視界が急に晴れた爽快感で、徐々に落ち着いていく心拍数に対して胸の奥が熱くなるような感覚に。それは自分がまだ知らない「未知の自分」だったのかもしれません。
「なぜ、人は今も冒険に憧れるのか」、その答えを知りたくて、たくさんの冒険者に話を聞いた今号。極地探検家、スピアフィッシャー、山岳スキーヤー、洞窟探検家、考古学者など、さまざまな「未知」に挑む先達たちの冒険譚はどれも興味深く、胸躍るものばかりです。
そしてBook in Bookは、冒険を愛してやまない27人が語る「私が好きな冒険。」!マイフェイバリットな冒険作品を、映像と本、それぞれ一作品ずつ紹介してくれました。挙げてくれた作品も言わずもがな魅力的なものばかりでしたが、「私にとって冒険とは〇〇である」という、十人十色な冒険の捉え方が非常に面白く、自分の中の未知への探究心=冒険心がくすぐられました。私自身、選書を実際に購入し読み始めていますが、観たい&読みたい作品だらけで、この夏は引きこもりになりそうな予感(?)。
「未知」って怖いけど、やっぱりワクワクする。私にとって冒険とは、「自分の中の未知に出会えるもの」なのかもしれないなと、校了しながら考えました。この夏は、今号を読んで、色々な作品に触れて、自分なりの答えを探す冒険に出てみてください。
