ひとりひとりの星野源特集
読者の顔が思い浮かんでいた方が良い特集ができる、と思っている。
誰かではなく、この人に届けたい。具体的であればあるほどいいと思う。そういう意味で、特集の制作真っ只中の5月17日に「MAD HOPE」のツアーに足を運べたことは大きかった。
会場に開演2時間ほど前に着くと、すでに大勢のファンがグッズを手に入れるため長蛇の列を作っていた。どんな人たちが、どんな表情で、今日をどれだけ楽しみにしてきているのか、それを知っているか、いないかでは大きな違いがある。
ライブのMCで星野さんは「アリーナは一人一人の顔がしっかり見えていいですね」という話をしていた。星野さんも、そうやって一人一人に届けようとしている。
できる限り多くの人の表情を見て、できるだけ多くの人に喜んでもらう。ラジオではできる限り多くのファンの声を拾い、一人一人に寄り添う。そうして15年で築き上げたものはとてつもなく大きい。
この特集もできる限り、顔の見える皆さんに届けられると嬉しいです。
