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「それでも欲しい時計、どれですか?」編集後記:いま、時計をつける理由

2024年11月1日発売 No.1019「それでも欲しい時計、どれですか?」を担当した編集者がしたためる編集後記。

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いま、時計をつける理由

時計で時間を知る必要がなくなったいまの世の中、それでもつけているのには、必ず理由があります。

「私の腕時計。」という企画では22人の方々に、いま時計をする理由と、愛用の一本の話を伺いました。

ここで話を聞いたのは、マニアではなく、時計が好きで普段からしているあらゆる分野のプロフェッショナルたち。驚くほどに22人の使い方、その理由が違う。服ならトップスからボトムスまで、様々な組み合わせがありますが、時計は特殊な例外を除いては、つけるのは一本。だからこそ取材は、人生観や仕事への哲学を伺うような印象深い取材ばかりでした。

そのプリミティブすぎる理由が、新鮮だったのは写真家、冒険家の上田優紀さん。

エベレスト、南極、砂漠、水中……地球上のありとあらゆる極地に赴く上田さんにとって、時間とは命綱。あらゆる情報がなく、悪天候や白夜であれば、今日と明日の境目すら不明瞭な世界で、頼れるものは時間だけ。故に選ばれた一本には濃密なストーリーがありました。

選ばれた一本は、ドイツの〈sinn〉。ぜひ誌面でチェックしてみてください。Photo/Kazuharu Igarashi
No.1019「それでも欲しい時計、どれですか?」ポップアップバナー

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