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Tシャツには人が出る。陶芸作家・奥野宏

たかがTシャツ、されどTシャツ。Tシャツは、一枚一枚が持ち主の人生を雄弁に物語るものだ。陶芸作家・奥野宏さんにお気に入りのTシャツを教えてもらいました。

photo: Kazuharu Igarashi / text: BRUTUS / edit: Tamio Ogasawara

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セルフメイクのバンドTシャツを着る

メキシコシティで10年間作陶した後、今は長野で創作活動をしています。高校生の頃はメロコアバンドのギターをやっていたのですが、2023年からアートコレクティブ〈galaxy route nineteen〉の名で音楽活動も始めました。長野県木曽を貫くメインストリート、国道19号が由来です。

山々に囲まれた場所から想像力を解き放ち、カルチャープラットフォームを創出すべく、陶芸、古民家の改装のほかに、音楽活動もしています。ライブ出演をしながら、新曲作り。たまにTシャツ作り。

やっぱりバンドといえばTシャツだろうと。Tシャツは歩く名刺のようなものだと思っています。話のきっかけになったり、作品のことを知ってもらえたりする。自分の活動を鼓舞する気持ちで着ていますね。

Tシャツ
1stアルバム収録曲「山の上の謎の煙突」リリース時に制作した。自宅から見える山の煙突をモチーフに、シルクスクリーンでプリント。

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