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Tシャツには人が出る。〈SANS LIMITE〉デザイナー・門田雄介

たかがTシャツ、されどTシャツ。Tシャツは、一枚一枚が持ち主の人生を雄弁に物語るものだ。〈SANS LIMITE〉デザイナー・門田雄介さんにお気に入りのTシャツを教えてもらいました。

photo: Ding Ding / text: Shoko Yoshida / edit: Tamio Ogasawara

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いつでも買い替えられる日用品的サーマルTシャツ

初めてサーマルのTシャツを知ったのは小学生の頃。映画『E.T.』の主人公の寝巻き姿を見てアメリカの日常が印象に残り、その後、アメカジブームで安い米輸入品が流通してから実際に着始めました。天竺編みのTシャツとは違う、ワッフル素材とタイトで細めの下着っぽいシルエットが好きになり、以来欠かせない存在です。

でも、ニッチなサーマルは廃番になることも多々。僕にとってのいいサーマルは、書きやすいペンや磨きやすい歯ブラシみたいな、なくなったら悲しい生活必需品的感覚なので、〈サンリミット〉の定番として作るに至りました。

好みの作りは追求しつつ、作り続けられるように手に入りやすい素材を使っています。使い込んだら買い替えられる僕の日用品です。

〈サンリミット〉のTシャツ
ゆとりあるバインダーネック、断ち切りの裾、厚すぎず薄すぎずのワッフル素材で、ブランド創業時から製造。門田さんはインナーで愛用。

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