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Tシャツには人が出る。アーティスト、セントチヒロ・チッチ

たかがTシャツ、されどTシャツ。Tシャツは、一枚一枚が持ち主の人生を雄弁に物語るものだ。アーティスト、俳優・セントチヒロ・チッチさんにお気に入りのTシャツを教えてもらいました。

text: Ryota Mukai

学生の頃からの思い出が積み重なる幻のライブTシャツ

GOING STEADYは、高校生の時に知って以来大好きなバンドの一つ。私が初めてカバーした「夜王子と月の姫」もゴイステの曲でした。解散後に結成した銀杏BOYZも憧れの存在で……と熱く語っていたら「ちゃんと好きな人に引き継ぎたいから」と、ある方に譲っていただいた一枚です。

解散したために実現しなかった、幻のライブT。峯田和伸さんのイラストは、かつて「夜王子と月の姫」が収録されたシングルのジャケットでもあります。さまざまな思いが詰まった一枚なので、着るのはここぞという時。

ソロアルバムの曲作りのために峯田さんにお会いした時にも着ていました。峯田さんはTシャツを見て、「あーこんなのあったね」と。また一つ思い出を重ねました(笑)。

『君と僕の★BEAT戦争』のプリントTシャツ
2003年に開催されるはずだった全国ツアー『君と僕の★BEAT戦争』のTシャツ。裏には幻となったスケジュールが記載されている。