ミュージシャン・TaiTan

Model:ACS PRO METAL
機能性に富んでいながら、華やかなスニーカーを
トレイルランニング用のシューズを日常履きする提案がポピュラーになったのは、〈サロモン〉の功績が大きいのだろう。音楽活動を行うタイタンさんは、もの作りの背景があるスニーカーに食指が動くのだとか。
「ゴツくて機能性に特化している、見た目も中身も魅力的なシューズが最近気になります。よく散歩へ出かけるので、長時間履いていてもストレスがないのも、この春重宝している理由の一つです」。〈サロモン〉の《ACS プロ メタル》は、軽やかなメッシュアッパーとメタルパーツの組み合わせが新鮮な一足。淡いライトグレー色は、春らしくペールカラーとの相性もよい。
〈SANTASSÉ〉主宰・大貫達正

Brand:NIKE
Model:LD1000
幼少期より憧れたワッフルソールを、あえて今履く
「ワッフルソールが使われた〈ナイキ〉のシューズが、幼い頃の憧れだったんですよ。シートをザクッと切ったような、武骨な作りがなんとも愛らしくて」と語る大貫さん。それがきっかけでスニーカーに夢中になったという。
「最近はまたあの頃の気持ちが再燃し、久々にデッドストックを履きたい気分に。爪先から踵(かかと)まで凹凸あるワッフルソールが用いられた《LD1000》は、黄色のメッシュアッパーにオレンジのパテントスウッシュが個性的。黄色いスエットにコーデュロイパンツ、オレンジの靴下で色合わせして楽しみたいですね。発売当時の70年代のムードを今の感覚で取り入れたい」
〈SKIT〉オーナー・鎌本勝茂

Model:GEL–KINETIC FLUENT
懐かしい“いなたさ”を、煌(きら)びやかなソールでモダンに
黒×ゴールドの配色が目を引く〈アシックス〉の《ゲルキネティック フルーエント》は、2010年代に展開していたランニングシューズを基にテクニカルな要素を組み合わせたモデル。
「自分のスタイルに狙っているスニーカーを合わせたらカッコいいのかダサいのかを、常に考えて購入するようにしています。今は、シンプルで細身なモデルよりもデザインのレイヤーが複雑で、重厚感のある機能的なスニーカーを履きたい気分。この靴は当時展開していた絶妙な“いなたさ”があるのがお気に入り。琥珀色のScutoid GELを使用したソールを含め、履き心地は言うまでもありません」
フォトグラファー、〈Esmeralda Serviced Department〉オーナー・Local Artist

Model:COUNTRY OG
ベストなフォルムを追求して見つけた一足
「25㎝とメンズでは足が小さめなので、ワイズが狭く足元がすっきりと見せられるスニーカーを探すのが大変なんです」。そんな時に出会ったのが、〈アディダス オリジナルス〉の《カントリー》なのだという。
「昨年流行した《サンバ》よりもソールが若干厚く、太めのボトムスとの相性もいい。これはウィメンズ向けにデザインされたモデルで、地のオフホワイトとスエードのネイビーの配色が絶妙。ラメが混紡されたシューレースも、履き込んだら自然と馴染みました。春になると明るい色が着たくなるので、同じく明るいトーンのスニーカーで足元を軽やかに仕上げたいですね」