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わざわざ行きたい!あのお店。永福町で訪れたいスポット5選

散歩の似合う街、永福町。自然と人の営みが近くにあり、昔ながらの店と新しい店が響きあう。暮らしの中に光る小さなスポットを探しに出かけよう。

photo: Shu Yamamoto  / text: Anna Abe, Mutsumi Okazaki  / edit: Takuro Shii

「永遠に幸福な町」と書いて永福町。杉並区に位置するこの街は、渋谷駅から京王井の頭線急行で約10分と都心へ好アクセスながら、“東京のへそ”とも呼ばれる〈大宮八幡宮〉や和田堀公園など緑に囲まれた閑静な住宅街。

「住む人の街」と思われがちなこの街が、どうやら近年小さな個人店が増え、少しずつ賑わいを見せている。今回はそんな永福町で、わざわざ訪れたい個性光る5つのスポットを紹介する。

武蔵野園

70年以上続く、杉並のオアシス

大宮八幡宮からほど近い和田堀公園の中に佇む〈武蔵野園〉は、1951年から続く釣り堀。休日には、公園を散歩する人や家族連れなどで賑わう。レトロで味のある釣り堀は、日々のあれこれを忘れて、リフレッシュするにはもってこい。

そして、併設する食堂も侮るなかれ。「お客さんの要望に応えていたら、いつの間にか増えちゃってね」と店主の青木大輔さんが語るメニューの数はなんと約100種類。カツ丼や麻婆麺、鶏肝しぐれ煮やオクラ胡麻和えなど、ガッツリ系からおつまみ系まで何でも揃う。釣りの合間に小腹を満たせるのはもちろん、食堂だけの利用も可能だ。

KONKO

センスの良い日用品も、気の利いたプレゼントも

高知県でグラフィックデザイナーとして活動していた矢野望さんが、2023年にオープンした雑貨店。店内には、矢野さんが旅先やSNSで出合ったもの、20代の頃から好きだったアイテムが所狭しと並ぶ。

「可愛い雑貨でも、ファンシーになりすぎないものを選んでいます」と語る通り、カラフルな商品も多く、ポップな雰囲気の店内だが、ポルトガルのステンレスメーカーのオイルサーバーなどデザイン性の高い日用品や、〈41世紀〉のバックパックなどメンズライクなものもセレクト。その飽きのこないアイテム選びのバランス感覚は、デザイナーとしてのセンスが光る。

マッシモッタヴィオ

ナポリの情熱が宿る、都内屈指の人気店

地元民ならず、遠くの街からわざわざめがけて訪れる人も少なくない、ナポリピザの名店〈マッシモッタヴィオ〉は、イタリア・ナポリ出身のマッシモッタヴィオ氏が、旅行で訪れた日本に魅了され、オープンしたお店。

ナポリの伝統的な技法を忠実に守り焼き上げるピザは、外は香ばしく、中はもちもち。ピザだけで約40種、パスタも常時10種以上をラインナップするメニューは何を頼んでもハズレなし。天気の良い日は、テイクアウトして、和田堀公園でピクニックをするのもおすすめだ。

Jalk Coffee

誠実で、丁寧。ゆったりとした時が流れる小さな名店

日本のスペシャルティコーヒーの先駆け的存在の〈堀口珈琲〉で約20年修業を積んだ酒井雅史さんが営む〈ヤルクコーヒー〉は、自家焙煎のスペシャルティコーヒー専門店。

「なるべく人の手の温もりを」と、コーヒーはネルドリップで抽出。世界中から選りすぐりの豆が約10種以上並び、焙煎後3日以上経過した豆は一切提供せず、徹底した品質管理を行う。

店内には、酒井さんが年月をかけて1つずつ集めた1940~50年代のデンマーク陶器やヴィンテージの小物が品よく並ぶ。コーヒーの確かな知識と、静かな哲学が行き届いた、気持ちのいいコーヒーショップ。

VERTERE Eifuku Taproom

あの人気ブルワリーのビールをタップで

東京・奥多摩に拠点を置く、クラフトビールブルワリー〈バテレ〉が、2024年にオープンしたタップルーム。常時約10種類のビールをタップで楽しむことができる。樽が空き次第、新しい樽へと入れ替わるため、どの種類が繋がっているかは来店してからのお楽しみ。

平日は16時、土日祝は13時から空いているので、待ち合わせがてらの一杯や、夜の予定の前に訪れる客も多い。店内の冷蔵庫では缶ビールの販売も行っており、ほぼフルラインナップが揃う中から選ぶ楽しみがある。