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DIYサウナは今に始まった話ではない?DIYの父、ロイド・カーンもサウナを造っていました

DIYサウナは今に始まった話ではない。カリフォルニアの伝説の編集者であり、DIYの父であるロイド・カーンもサウナを造っていた。今こそ学びたい、彼の言葉を知る。

photo: Taro Hirano / text: Takuro Watanabe

1960〜70年代のヒッピーカルチャーに大きな影響を及ぼし、今や伝説となっている『ホール・アース・カタログ』のシェルター部門の編集を務めたのがロイド・カーン。セルフビルドのバイブルとなっている名作『シェルター』のほかにも数々の書籍を手がけ、DIYによる家造りを啓蒙し、セルフビルドの父と称えられている。

ロイドさんがセルフビルドした自宅についての本『THE HALF-ACRE HOMESTEAD』を眺めていると、自宅の一角にサウナ室を発見!さっそくロイドさんに尋ねてみると、「うちのサウナは独立した小屋ではなくて、家に併設された一部屋だけどね。サウナのデトックス効果は素晴らしいよ」。サウナが好きで90年代に造ったそうだ。

ロイド・カーン
ロイド・カーンさん。

心身をととのえるサウナと、暮らしを自ら整えるセルフビルドの精神は、実は古くから近い関係にあったのかもしれない。「自分自身のためにできることが増えれば増えるほど、個人の自由と独立性が広がることは明らかだ」。ロイドさんが1973年に発表した『シェルター』に寄せていたこのメッセージは、50年近くの時を経て現在にも響いてくる。

『THE HALF-ACRE HOMESTEAD』