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色合いや場所に合ったチョイスを。〈llayers〉デザイナー、エミリー・パーランの鉱物の飾りかた

色や形に惹かれて手に入れた鉱物を、日々の楽しみとして生活に取り入れるにはどう飾ったらいい?もっと自由で身近なディスプレイを学ぶべく、鉱物好きなクリエイターの自宅やアトリエを訪ねました。


本記事も掲載されている、BRUTUS「珍奇鉱物」は、2023年5月15日発売です!

photo: Mari Shimmura / text: BRUTUS / coordination: Masae Takanaka

刺激をくれるオブジェとして、色合いや場所に合ったチョイスを

「パリの蚤(のみ)の市で鉱物に出会って以来、その美しさの虜(とりこ)になりました」と語るのはパリでジュエリーデザイナーとして活躍するエミリー・パーラン。ジュエリーに鉱物を使うこともあり、鉱物への愛と理解はどんどん深くなっていったという。

「特にお気に入りなのは、サロンの机に飾っているトルマリン。黒とシルバーとベージュの色のミックスが美しく、どこかアールデコのような雰囲気もある。自然物でありながら、まるでオブジェさながら。一つ置くだけで空間がモダンになります」

トルマリンと小さなロードナイト、ピラミッド形のローズクォーツが置かれた黒い机
黒い机の上にはトルマリンと小さなロードナイト、そして差し色的にピラミッド形のローズクォーツが。

蚤の市だけでなく、パリで年2回行われるミネラルマルシェや9区にある〈La Cornaline〉という鉱物店で気に入った鉱物を買い集めているエミリー。彼女のサロンにはたくさんの鉱物とさまざまなモチーフのオブジェが一緒に飾られている。

「飾るうえで気をつけているのは色合い。それから、寝室には優しい色の石を、といったように空間に合わせたセレクトも大事。サロンに飾っているのは、蚤の市やエキスポで見つけた家具やオブジェ、絵画など自分にインスピレーションを与えてくれるものが多い。鉱物も私のクリエイションに大きな影響を与えてくれる、大切なオブジェの一つなのです」