刺激をくれるオブジェとして、色合いや場所に合ったチョイスを
「パリの蚤(のみ)の市で鉱物に出会って以来、その美しさの虜(とりこ)になりました」と語るのはパリでジュエリーデザイナーとして活躍するエミリー・パーラン。ジュエリーに鉱物を使うこともあり、鉱物への愛と理解はどんどん深くなっていったという。
「特にお気に入りなのは、サロンの机に飾っているトルマリン。黒とシルバーとベージュの色のミックスが美しく、どこかアールデコのような雰囲気もある。自然物でありながら、まるでオブジェさながら。一つ置くだけで空間がモダンになります」
蚤の市だけでなく、パリで年2回行われるミネラルマルシェや9区にある〈La Cornaline〉という鉱物店で気に入った鉱物を買い集めているエミリー。彼女のサロンにはたくさんの鉱物とさまざまなモチーフのオブジェが一緒に飾られている。
「飾るうえで気をつけているのは色合い。それから、寝室には優しい色の石を、といったように空間に合わせたセレクトも大事。サロンに飾っているのは、蚤の市やエキスポで見つけた家具やオブジェ、絵画など自分にインスピレーションを与えてくれるものが多い。鉱物も私のクリエイションに大きな影響を与えてくれる、大切なオブジェの一つなのです」