かつては娯楽の一つだったゲームも今や世界的な現象となり、世界のゲームプレーヤー人口はますます増加している。進化し続けるゲーム分野の事象に注目すれば、未来の姿が見えてくるはずだ。
ゲームAI
プレーヤーが操作しないキャラクターの動作制御から、ゲーム開発時のマップ生成やデバッグまで、今やゲームを作るうえで必要不可欠となっているAI。その存在はこれからさらに重要になるはずだ。
AIが進化していけば、プレーヤーがゲーム内で会話をするキャラのセリフをAIが自動生成し、それに声が乗るようなことも実現可能となる。
UGC
User Generated Contentsの略。ユーザーがゲームなどのコンテンツを作る文化は昔からあったが、今ではより進化した形となっている。
2023年3月にはオンラインゲーム『フォートナイト』が、ユーザーが豊富な機能を使用して独自のゲームコンテンツを制作できるクリエイティブツールセット「Unreal Editor for Fortnite(UEFN)」と、公開したコンテンツへのエンゲージメントに基づいて報酬を受け取れるシステムをリリース。
ユーザーがコンテンツを制作して売買することは、メジャーなものとなるだろう。
VRゲーム
PS VR2で楽しめる『グランツーリスモ7』『バイオハザード ヴィレッジ VRモード』といった人気コンテンツや、VRオリジナルの音楽ゲーム『Beat Saber』などの話題作が登場しているVRゲーム。
また、VRゲームの開発に特化したメーカーもすでに存在している。今後デバイスがさらに進化し、よりユーザー層が広がれば、新しい“遊び”の形すら生まれるかもしれない。
エデュテインメント
エデュケーション(教育)とエンターテインメント(娯楽)を組み合わせた新しい教育の形は、特にここ数年で進化している。
コナミデジタルエンタテインメントは『桃太郎電鉄』をプレーしながら地理や名産品などを学べる、という特性を生かしたデジタル教材『桃太郎電鉄 教育版Lite ~日本っておもしろい!~』を、セガはプログラミング教材『ぷよぷよプログラミング』を、すでに学校教育機関に無償で提供している。
学習意欲を刺激するものとしてゲームが活用される流れは、今後も増える可能性が高い。