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頼りになるマンガ Vol.7:SNSに辟易した時に読むマンガ。

人は悩みを抱えたり困難に遭遇したりすると、藁にすがったり猫の手を借りたり、思いも寄らぬ行動に出るらしい。すがられる藁も動員される猫もいい迷惑だろうに。それならいっそ、マンガに頼ってみませんか。コンシェルジュが厳選した「頼りになるマンガ」!

Illustration: Ken Hamaguchi / Text&Edit: Keiko Kamijo, Akio Mitomi, Saki Miyahara, Kaz Yuzawa

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SNSに辟易した時に読むマンガ。

『ちひろさん』安田弘之/著

推薦者:トミヤマユキコ

ちひろさんの孤独の流儀を身につけたら最強!

繋がりっぱなしの日常に疲れたら、ぜひ手にとってほしいのがこのシリーズ。主人公のちひろさんは、元風俗嬢なんですが、ある日ふらっと店を辞め、気づけば小さなお弁当屋さんの看板娘になっています。

私に言わせれば、彼女は「孤独」の科目を履修し終えている孤独のプロです。地域のみんなと仲良くしてはいるけれど、コミュニティの中心には近寄らず、端っこの方に陣取って疲れたらさっと逃げ、戻りたい時に戻ってくる。孤独の良さを知っているから、それができるんですよね。

SNSに疲れてしまう人は、みんなの輪の中にいなければと思いすぎてしまう人なんじゃないでしょうか。そういう方はちひろさんを心の師として孤独の修業をしてみてほしいですね。

『ナンシー いいね!が欲しくてたまらない私たちの日々』オリヴィア・ジェイムス/著 椎名ゆかり/訳

推薦者:岩下朋世

ナンシーはアメリカのご長寿新聞マンガの主人公。なんと80年以上の活躍を続けるこのキャラクターだが、どうもこのところ様子がおかしいらしい。2018年にオリヴィア・ジェイムスが6代目の担当作家になって以降、すっかりスマホ中毒の現代っ子になってしまったのだ。

いつもスマホを手放せないナンシーの姿は、日本の読者にとっても痛いところを突いてくる「あるある」が満載。人によっては我が身を振り返って反省するきっかけになるかもしれないし、流石に私はここまでひどくないぞ……とちょっとした安心材料になってくれるかもしれない。

SNSなどの現代的トピックを扱った皮肉なユーモアだけでなく実験的な表現も多い。とにかく刺激的なマンガだ。

『恋は論破できない』柳原望/著

推薦者:近西良昌

現代人が忘れてしまったスローな暮らしが新鮮。

現代人は1人1台スマホを持っていることが当たり前になってきています。もしもスマホを忘れて外出してしまったら、不安でたまらないですよね。

この物語の登場人物は、スマホもパソコンも持っていない女性。メールもSNSもできません。この女性に思いを寄せる男性は、電話をしたくても家の電話にかけるしか方法がなく、家族になかなか取り次いでもらえません。今では考えられない、もどかしいくらいのスローな恋愛の展開ですよね。

すぐにメールで連絡が取れる現代において「どんな反応が返ってくるんだろう」とドキドキしながら手紙を書く姿もとても新鮮です。便利すぎる現代に疲れてしまった時、この古風なやりとりをする2人に心が癒やされると思います。

『マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~』タナカカツキ/著

推薦者:青柳いづみ

書を捨てて町へ出よう、サウナへ行こう、だ。

フランスのナントに公演に行った時、劇場にハマム(スチームサウナと垢すりの融合)が併設されていて驚いたのを覚えています。あの時は蒸し焼きにされてるだけじゃないかと思っていたサウナですが、サ道を読んだ今ならわかる。

サウナはいい。サウナ内には携帯は勿論、本だって持ち込み禁止。そんなもの何もいらない、書を捨てて町へ出よう、サウナへ行こう、だ。「ととのった」未体験にも拘らず何事も形から始めないと気が済まない私は、ヴィヒタの葉っぱを富良野から取り寄せようかと本気で企んでいます。

私も夜空の星々を飛び越え宇宙と合致してみたい。サウナに入るだけで人に感謝できる自分になりたい。素敵なサウナハットを知っていたら教えてください。

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