大貫達正のマイ・ルール
デニムジャケットと、歴史や系統が同じ服なら調和が取れる
私の中でデニムは不思議な存在で、ファッションに興味を持つ前からかっこいいものの対象でした。そんな思いもあり、少し大袈裟ですが、私にとってデニムジャケットは正装なんです。目的や会う人、気候によっても選ぶモデルが変わります。友人とのカジュアルな食事会なら色落ちしたライトブルーのものを、という具合。雨の日は、移染するインディゴは絶対に選ばない。
その着こなし方は、例えば、ウエスタン発祥の〈ラングラー〉の1950年代のデニムジャケットなら、同年代を背景に持つデザインやネイティブアメリカン・テイストの服を合わせる。そうやって点を線にしながらコーディネートすると、チグハグに見える組み合わせが自然とまとまります。
Coordinated Items
金子恵治のマイ・ルール
サイズ選び一つで、ベーシックから逸脱した装いに
デイリーに穿きやすいジーンズと違って、表にポケットなどのデザインが施されたデニムジャケットは主役級の存在感があります。印象が強いだけに、着用するのは毎月1、2日程度。気分を変えたい時に効果は絶大です。特にビッグサイズのものは、デザイン自体はスタンダードながら、ポケットの位置や比率がアンバランスになるので、個性が強まります。
ルーツは作業着ということも考慮して、ルーズになりすぎないようにドレスアイテムを着こなしの軸に据える。座った時のために、抜かりなく靴下もドレス仕様に。これが、僕なりのデニムジャケットを着こなすためのレシピ。サングラスとキャップは、どんな装いも自分らしくなる味つけのようなものです。