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地元の顔がナビゲート!日本全国おいしい酒場百選。〜金沢編〜

酒とおいしいものを愛する各都市の案内人たちが、普段から通うとっておきの酒場を教えてくれました。今回は金沢編!意外なところで、ジャズとおでんが根づく金沢の街。旬な地物を使った即興料理も、旨い酒とのセッションも、あらゆる酒場で楽しめます。

edit: Tamio Ogasawara / text: Shoko Yoshida

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案内人:梨野雅揮(〈TORi〉〈NOW〉店主)

更科藤井(柿木畠)

いい酒とアテで蕎麦を食す。そのシンプルさがたまりません

・冷酒は更科藤井特選、能登の「竹葉(ちくは)」。北陸の日本酒も1,100円から揃う。
・蕎麦前は塩うに、そばみそから。
・旬の加賀野菜を使った天ぷらや毛蟹の玉子焼などのつまみにも目移り。
・蕎麦焼酎を蕎麦湯割りするのもあり。
・最後は細打ち二八蕎麦をざるなどで。

金沢〈更科藤井〉の料理
夜限定のそば点心セット2,100円に付く旬菜3点盛り合わせ。

PLAT HOME(北鉄金沢)

世界で得た知見を味で表現。和食はどこまで進化するのか

・定期的な海外研修で味を持ち帰る。
・ベースはトラディショナルな和食に新しい発見を。驚きの連続の創作料理。
・店は築100年以上の蔵を改装。
・スモークの風味漂うポテサラは、酒がいくらでも飲める。
・日本酒は北陸の地酒、ワインは国産も。

金沢〈PLAT HOME〉の刺し身料理

UvaUva(木倉町)

ナチュラルワインに合うのは、日々変化する自由なイタリアン

・夫婦で営むイタリアワイン食堂。
・シェフは中華からイタリアンに転身。
・イタリアのソムリエ資格を持つ夫人が選ぶワインは造り手の人柄重視。
・小さなワイナリーの個性を味わう。
・足で探した旬の食材を使った即興イタリア料理がみなさまを歓迎。

金沢〈UvaUva〉バーニャカウダ

コメール(木倉町)

日本海を望む美食の街にスペインからの風が吹く

・スペイン帰りのシェフが腕を振るう北陸きってのスペインバル。
・能登メジマグロのタタキや石川産イカのプランチャなど地元食材を前菜に。
・締めにパエリアは必ず。
・お酒はナチュラルワインを中心に、スペインビールのマオウも。

伊東商店(長町)

お昼からナチュラルワインが飲みたくなったら

・下戸だった店主・伊東慧人さんでも飲み心地のいいワインをセレクト。
・アテは札幌〈チーズの店コンテ〉、京都〈サルシッチャ!デリ〉などから。
・コーヒー豆は市内の〈カフェアグレ〉。
・音楽はお客さんに合わせて選んだり。
・地元店に詳しく観光案内所的役割も。

金沢〈伊東商店〉の料理

赤城(片町)

店主自らとりに行くという川魚と山菜を酒のアテに

・最もディープなエリア「新天地」に。
・川で釣った魚を塩焼きに、山で採った山菜を天ぷらに調理。
・仕入れも仕込みも大将一人で切り盛り。
・焼酎はカウンターの壺からお客さん自ら入れる方式。氷も自分で入れます。
・お会計も申告制。

金沢〈赤城〉店内

全開口笑(柿木畠)

底抜けに明るい店主に、由緒正しき本格中華

・大きな名物餃子はモチモチでふわふわ。
・餃子は、加賀の大野醤油を使った自家製酢醤油でいただくこと。
・あり得ないほどカニの量が多いカニレタスチャーハンもぜひ。
・加賀野菜や北陸の魚介もふんだんに。
・趣味のギターライブを年に数回お店で。

金沢〈全開口笑〉の餃子
全笑餃子5個660円。

おでん よし坊(香林坊)

おでんの街だという金沢の知られざる名店で一杯

・3代目店主とお母さんが親子で出迎え。
・ゆっくり長く味わい深さが残る上品なおだしは歴史ある味。
・種は金沢といえばの車麩、カニ面(季節限定)、加賀野菜のおばんざいも。
・日本酒は石川のもの中心に、まず一杯は白山市の「菊姫」で。

JAZZ SPOT穆然(北鉄金沢)

名演が吹き込まれたレコードと、趣味のいい酒とカレーを楽しむ

・樹齢400年近い松の木が植えてある立派な武家屋敷跡地の中に。
・ジャズの街、金沢は音が最高のアテ。
・名曲に耳を傾けながら、マスターお手製のスパイスカレーとウイスキーを。
・玉ねぎの醤油漬け、じゃがいものピクルス、自家製の生チョコも美味。

金沢〈JAZZ SPOT爆然〉店内

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