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〈夏葉社〉代表・島田潤一郎の1泊旅。旅先で、いつも通りの読書。日常が最高の贅沢に!

1泊2日で人生を変えてみたいなら、すでに経験済みの先輩たちに聞いてみよう。偏愛、冒険、知的探求……。旅の達人が提案する、ディープで愉快な旅行案内。

text: Ryota Mukai / edit: Yuriko Kobayashi

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大分/佐伯市ほか

旅先で、いつも通りの読書。日常が最高の贅沢に!

僕にとって読書は日常的な行為。だから非日常的な旅の中で本を読むことはとてもリッチな体験です。その贅を極めるなら大分へ。大分市には〈カモシカ書店〉に〈Bareishoten〉と洒落たブックカフェ、佐伯市には老舗〈根木青紅堂書店〉と、いい本屋が揃う。

どの書店も普段は気が進まなくとも、旅先だからチャレンジできる硬派な本を揃えているのがいい。そこで買った本をどこで読むか?温泉宿も風情があるし、別府から佐伯まで海沿いを走る電車内もオツ。鈍行で約2時間本を読み、ふと目を上げた時に見える絶景ときたら!最高の「読書旅」です。

大分『国宝 臼杵石仏』
上臼杵駅からバスで20分ほどの場所にある国宝の臼杵石仏。キュートな山王山石仏が見られる。

SCHEDULE

1日目

12:00 大分空港から大分市内のブックカフェ〈Bareishoten〉〈カモシカ書店〉へ。本を買いつつ、カフェでランチを食べる。
17:00 別府温泉で安らぐ。ベッドに購入した本を並べ、一日を振り返りつつ、次の日に読む本を考えるのが至福の時。

2日目

10:00 別府駅発。鈍行に乗って佐伯駅へ。乗車中に本を読む。
12:30 昼食に佐伯名物の漁師飯「ブリのあつめし」を食べる。
14:00 〈根木青紅堂書店〉で本を買う。ちくま学芸文庫など、せわしない日常では読みづらい本をあえてチョイス。
15:00 この地に滞在した文学者について知るため、〈国木田独歩館〉を見学。
16:30 臼杵に移動し、山王山石仏を見学。

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