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新世代の注ぎ手が「クラフトマッコリ」を教えてくれる、ソウルの酒場3選

どんどん新しい造り手が生まれる伝統酒・マッコリ。その一本を私たちに届けてくれる目利きの店主がいる酒場へ。

photo: Tetsuya Ito, Kazuharu Igarashi / text: Koji Okano / coodination: Hyojeong Choi

クラフトマッコリを教えてくれる酒場へ。

空間(コンガン)ティットンサン

漢城大入口駅

自家製調味料を効かせた創作料理が評判

2020年に開業し、25年2月にメニューを刷新。自家製ナチュラルマッコリがグラスでも味わえるように。料理は味噌などの自家製発酵調味料を効かせた創作系が中心。またフルーツなどを加えた季節限定のマッコリを楽しみに訪れる人も多い。店主のソン・デヨンさんは元空間デザイナーだけあり、多様な木材を合わせて造られた内装からはセンスが垣間見える。

ナムルビビン麺とティットンサンタッチェ
ナムルビビン麺1万4000W。代表銘柄のティットンサンタッチェは度数10度でドライな飲み口。ボトル2万4000W、グラス1万W。

サオンソ

上水洞

副原料を用いたナチュラルマッコリが揃う

弘大の隣、落ち着いた雰囲気の飲食店が続々とオープン中の上水で、2023年2月に開業。元はワインバーを経営していたオーナーのイ・ウゴンさんは、韓国国内のマッコリ醸造所とコラボし、副原料を使用したオリジナル銘柄を製造、提供する。合わせるのは味の輪郭がハッキリとした料理。マッコリが持つ力強い風味と相性がいいと一見の客からも好評だ。

伝統酒テイスティングボード
伝統酒テイスティングボード1万5000W。マッコリ4種が並ぶ。伝統酒専門家が毎週チョイスするため、ソジュや清酒が入ることもある。

woori yeahsool

東大門

タップで注がれるフレッシュなマッコリを

学生時代の友達というマッコリ好きの20代3人が、2023年に開業。フレッシュな自家製マッコリのうち5種がタップにつながれ、氷入りのグラスに注がれることで程よい濃度で飲める。オーダーもユニークで、まずマッコリに関するアンケートに答えたら、ウェルカムドリンクが提供される。料理はアジア系がメイン。特に人気なのが麻辣スペアリブ煮込みだ。

グルムグルム
米を原料に康津郡(カンジン)の名物のイチジク、チェリー、オートミールを加えて醸造したグルムグルム。ボトル5万9000W、グラス1万500W。

よりナチュラルで自由に。新世代の造り手〈ユンジュダン〉が牽引するマッコリの現在地