ハンドクリームのテクスチャーは自分のため、香りは相手のため
ふとした仕草の中で手は意外と見られている。清潔感は手に出ると言ってもいいだろう。ハンドケアなどの雑貨も扱うヴィンテージショップ〈FRONT 11201〉の塩澤卓さんは、なんと2種類のハンドクリームを使い分けている。
「とにかくよく服を触るので、手の水分が奪われて乾燥しやすいんです。〈シロ〉のものは、硬めの質感で保湿力が高い。特に手が荒れる在庫整理の後に使います。一方、お店でも扱う〈ルソン〉は、休憩中や帰宅後に。これはNYでジュエリー職人をしていた方が、シルバーを扱う際のニオイや手荒れに悩み、始めたブランド。その背景にまず共感したのですが、使い心地もいい。サラッとして乾きが速く、塗った直後でも安心して商品を触れるんです」
そう話す彼の手からは、ほのかに新緑の香りが立つ。
「以前、お客さんに“この空間の香りは何?”と聞かれたところ、その正体は僕の手に塗ったこの〈ルソン〉だった、なんてことがありました。これは代々木公園に近い、このお店に合わせて調合してもらったホーウッドという香り。僕はもともとスモーキーなものが好きですが、この一件以来、ハンドクリームはその場に合わせた香り選びも重要なのだと実感しました」
ブルータスが選んだハンドケアコスメ
CHANEL/ル リフト ラ クレーム マン
皮膚が薄くて、皮脂腺が少ない手はダメージを受けやすい。スペシャルケアをしたい人には〈シャネル〉のハンドクリーム。ヒアルロン酸、シアバター、ホホバオイルが潤いを届けつつ、アルファルファ濃縮エキスがふっくらとした印象を取り戻す。また、ブライトニングケアとエイジングケアの両面からアプローチしてくれる逸品だ。

HERMÈS/レ マン エルメス クレーム レ マン、レ マン エルメス ユイル ドゥ ソワン
ホワイトマルベリーエキスなど天然由来成分を贅沢に配合した〈エルメス〉のハンドクリームと、ネイル&キューティクルケアオイル。ペアで使うと手元全体がしっかりと潤い、清潔感や輝きを取り戻す。つい目が行く爪やキューティクルに潤いを与えて、外部の刺激から守るようにネイルケアすることもお忘れなく。

BAUM/アロマティック ハンドクリーム n
樹木との共生を掲げるスキン&マインドブランド〈バウム〉のハンドクリームは香りに注目。湖畔の林に吹く風のような清々しい香りから、深い静寂の森で瞑想する安らぎのある香り、高原の野花が咲き乱れるポジティブな天空の楽園の香りまで3種が揃う。森林浴をしているようなリフレッシュ感が味わえるので、気分転換したい時にそっとひと塗りを。

SINN PURETÉ/マインドフル ハンドセラム YOHAKU
ジェル状だが手に塗るとあっという間にローションに変化する新感覚の〈シン ピュルテ〉のハンドセラム。素早く肌に浸透して、べたつかない。再生能力が高いヒトデエキスや、抗菌や保湿効果も高いオーガニック成分も配合。ロックバンド[Alexandros]の川上洋平とコラボして誕生した、アロマティックウッディの香調が癒やし効果も高い。

BORDER FREE cosmetics/レチノUVハンドクリーム
意外と年齢が隠せないパーツで、老けた印象を持たれがちな“手年齢”に着目した〈ボーダーフリーコスメティクス〉のハンドクリーム。2種のレチノールを配合し、シミやくすみ、シワ、乾燥など全方位で手のエイジングサインに働きかける。同時に日焼けに対するUVケアも叶うので、紫外線が気になるこれからの季節にもオススメだ。

KITOWA × longleage/ハンド コントロールカラー クリーム ヒノキ、キューティクル モイスチュア ジェル Aバランス ヒノキ、ネイル グロース アクセレーター ヒノキ
日本の香り文化を継承してきた〈キトワ〉とネイルサロン〈ロングルアージュ〉がコラボ。爪のダメージ補修美容液とキューティクルの乾燥を防ぐ保湿ジェル、そして手元のくすみを即効で補正して健康的な明るさもプラスするクリーム、すべて天然のヒノキオイルを配合。
