3つのポイント
1.読書室やレコード部屋など共有部分が充実。
2.イベントを開催。動画や清掃のサブスクも。
3.人気飲食店を併設。住民には無償提供あり。
多様なライフスタイルをサポートする台北発のリノベ住居
不動産価格が高騰する台北では、若者たちは家を購入するよりもQOLを重視する傾向が強い。そのなかで、注目を集めるのが〈Alife〉の賃貸マンション。
ハイセンスな部屋はもちろん、共有スペースと充実したサービスが目玉になっている。市内には〈Alife FL〉と〈Alife WCH〉の2棟があり、どちらも駅からやや離れた中古ビルを再利用。創業者の游適任は「コンテンツが魅力的ならば多少の不便さは問題ではなく、家賃を抑えられるメリットがある」と語る。
前者にはレコード鑑賞室や配信動画が見放題の視聴覚室、最新家電が揃うキッチン、人気店〈CAFE ACME〉を併設。
後者にはヘルシードリンク店の〈植蘊〉や12種類のスパイスを用いたカレーショップ〈朱雀〉、24時間利用可能な読書スペース〈a reader〉も。
〈CAFE ACME〉と〈植蘊〉では毎日1杯無料でドリンクを楽しめる。
クリスマスパーティや著名人を招いたフリーマーケットも催され、住民同士が交流を図る機会も充実。さらに系列の清掃会社〈Able〉の掃除サブスクを優待価格で利用できる。
行き届いたサービスにもかかわらず、家賃は近隣の平均価格に設定されているので、入居希望者が殺到するのは自明の理。
今後はシンガポールや東京にも進出予定だという。空きビルを有効活用するだけでなく、周囲の環境に変化を与え、街の活性化にも繋げる取り組みは、国や地域を問わず支持されるはずだ。