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たちまち行列屋台に!シンガポールご当地麺の“汁なし版”を楽しめる店〈アー・フェイズ ドライラクサ〉

日本に来て来て、あの店、このサービス!今回はシンガポールの気になるサービスを紹介。

photo: Pop Illusion / text: Ayako Tada / edit: Hiroko Yabuki

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3つのポイント

1.ドライラクサを創意工夫で看板メニューに。
2.店主祖母の秘伝レシピを継承。チリに秘密あり。
3.5SGDと安価だが1日の売り上げは1,000SGD増。

たちまち行列屋台に!ご当地麺・ラクサの“汁なし”バージョン

ホーカーセンター(屋台が並ぶ集合施設)の〈Ci Yuan Hawker Centre〉に、昼どきには45分待ちとなる行列店ができた。レオとジャッキー・ルオンがラーメン屋台から業態変更し今春開いた〈Ah Huay's Dry Laksa〉は絶品ドライラクサの店だ。

ラクサとは、ガランガルやターメリックなどの香辛料とエビのすり身を合わせたペースト・レンパを魚介だしとココナッツミルクでのばしたスープに、麺を合わせた汁麺のこと。代表的な屋台メニューだが、この汁なし版となるドライラクサは、屋台には不向きなメニューとされてきた。

「麺にだしを吸収させてから、レンパやココナッツミルクと合わせて炒める必要があり、調理工程の多さから、“即提供”が求められる状況では難しいといわれていました」とレオ。

ドライラクサ、ポテトサラダ、揚げ餃子
ドライラクサ(小5SGD)の麺にはむっちりした歯応えのビーフンを使用。タウポックと呼ば れる薄揚げのような具が辛さを受け止める。ポテトサラダ(3.8SGD)や揚げ餃子(3SGD)などのサイドメニューも。

とはいえラクサは若者だけでなく、年配も好む料理。だからこそ幅広い世代が訪れる屋台でドライラクサに挑戦したいと開店に踏み切った。

1日の提供数を予想し、太めのビーフンにだしをしっかり吸わせつつ、硬めに仕上げ下ごしらえ。注文が入ってから炒めることで提供時間の短縮に成功した。レシピはマレーシア・ペナン州に住むジャッキーの祖母直伝。

何が入っているかは「企業秘密」という秘伝のチリは、たっぷりのショウガにカラマンシーが合わせてあるようで、濃厚なだしが香る麺を爽やかに引き締める。辛味がかなり強いが後引く味。リピート客が多いのも納得だ。

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