3つのポイント
1.Gen Z(Z世代)をターゲットとしたグローサリー。
2.流行中の多彩なマッシュルーム製品が揃う。
3.カフェ併設。アパレルもグッドデザイン。
キノコ商品が売れ筋⁉Z世代が夢中になるグローサリーストア
菌糸体を培養して作る代替レザーなど、マッシュルームが新たな素材として浸透中の米国。飲食業界も同様で、あくまで合法のキノコを原料とする商品や、それらを扱うショップが増えている。マンハッタンに店を構える〈ポップ・アップ・グローサー〉はその好例だ。
売れ筋はノムシタケ属のキノコ成分を抽出・配合し、集中力を高めるとされるLA発のチョコレート〈アリス〉やサプリメント。「カフェインの代用として、活力をブーストするために摂取する人が増えています。免疫力アップやリラクセーションを促し、メンタルヘルスに効果的で栄養素も高いので、ティーンエイジャーに人気です」とスタッフは語る。
アイテムのセレクト基準は「新しくて面白い」「消費者と環境に良い」「デザインやパッケージが素敵」という3つのクライテリア。環境に配慮した素材と製造工程を重視し、砂糖不使用にこだわる〈B.T.R. BAR〉など植物ベースのプロテインバーも豊富なので、ヴィーガンやグルテンフリー実践者も多く訪れる。
Tシャツや靴下といったオリジナルのアパレルもセンスがよく売れ行き好調。カフェも併設し、野菜を使ったヘルシーなクッキーやコーヒー、夕方からはワインの提供も。買い物自体にエンターテインメント的要素があり、商品は体にも地球にも優しい。これくらいクールさがないと、もはやZ世代には響かないのかもしれない。