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台北の地下鉄駅の空きスペースに「植物の工場」が出現!〈Metro Fresh捷欣鮮〉

日本に来て来て、あの店、このサービス!今回は台湾の気になるサービスを紹介。

photo: Wakako Gomi / text: Mari Katakura / edit: Hiroko Yabuki

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3つのポイント

1.駅構内にて野菜数種を無農薬で水耕栽培。
2.最先端技術を用いたスマート農業を実践。
3.収穫した野菜のサラダなどを店舗で販売する。

地下鉄駅の空きスペースを活用した都市型ファーム

駅ナカといえば飲食店や土産物店が並ぶのが定番だが、台北MRT(都市交通システム)ではユニークな「植物の工場」が登場し、話題となっている。2022年9月、南京復興駅構内の空きスペースでスタートした〈Metro Fresh捷欣鮮〉。

運営するのは電子メーカー〈Unimicron〉の農業技術部門を担う〈欣鮮國際〉で、10年ほど前から社会貢献の一環として天候や地理的条件に左右されない植物工場を手がけてきた。桃園市にある本社には大規模な施設を構えるが、こちらはそのショーケース的な役割で、市内の学校に通う児童や外国からの視察団も見学に訪れる。

台北 Metro Fresh捷欣鮮
近未来的な雰囲気が漂う植物工場。移動中の人たちが足を止めて覗いたりも。

地下1階にある植物工場は10坪余り。温度や湿度、空調などをコントロールした室内には上下4段に分かれた栽培棚があり、空間を有効活用。

LEDライトと自社開発した培養液を使用し、ゴマの葉やバジル、各種レタス類などを栽培している。今後は年間90種類の野菜を栽培する計画で、1,500㎏の安定した収穫量が見込まれている。

収穫した野菜はもちろん、野菜中心の食生活推進を目的に、それらを使ったサラダやサンドイッチなども販売。無農薬なので安心なうえジューシーで筋まで柔らかいと評判だ。さらに駅構内で栽培・販売しているので輸送コスト削減に繋がる利点も。

近年世界中で話題のスマート農業は台湾でも盛んだが、ここは駅利用者が気軽に最先端の農業に触れられる場としてひときわ注目されている。

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