自然と繋がり自らを知る、ワークショップのプラットフォーム。ドイツ・ベルリンの〈ドリーム・ローカル〉

日本に来て来て、あの店、このサービス!今回はドイツの気になるサービスを紹介。

photo: Shinji Minegishi / text: Akiko Watanabe / edit: Hiroko Yabuki

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3つのポイント

1.自然とコミュニティを結ぶコンテンツを提供。
2.各分野のプロと連携した幅広いアクティビティ。
3.スモールビジネスなど地域活性化にも貢献。

自然に親しむワークショップのプラットフォーム

〈Dream Local〉は地元のコミュニティを通して自然との繋がりを促すイベントのオンラインプラットフォームだ。オーガニック農園での花摘みや料理のワークショップ、ワイナリーの訪問とテイスティングなどバラエティに富んだ内容を提供する。

〈Dream Local〉_花と女性
摘んだ花は持ち帰って楽しめる。後半は料理のワークショップも。材料費込みで1人125ユーロ。

単なる情報サイトではなく、各分野のプロの導きにより自然に親しむことを第一に構成されているので、クオリティはもちろん、サステイナビリティの面でも優れているのが特徴。例えばベルリンのグリーン事情に詳しいガイドによる「サステイナブル・バイクツアー」では、街に点在する公園などを自転車で回って訪れながらベルリンの持続可能性に関する知識を得る、といった具合だ。

ローンチは2022年。アクティブな20代〜60代を対象としたスタートアップとして始まった。「大都会での暮らしの中、オリジナリティのあるスタイルで街の人々が自然に触れる機会を提供することを目的としています」と、数年前にニューヨークからベルリンへ移住した創設者のエイミー・デタヴィス。

さらにイベントを通して定期的な集客を可能にするため、個人経営の農園やショップなど地元のスモールビジネスのサポートにも一役買っているという側面も。今後はドイツ国内の地方都市や国外にも拡大する予定だ。自然とは真逆といえるクラブカルチャーで知られるベルリンだが、人々の嗜好やライフスタイルも時代に合わせて変化しているのかもしれない。

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