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街並みをカラフルなテキスタイルに。台湾のライフスタイルブランド〈ジエンジエンソウズー〉

日本に来て来て、あの店、このサービス!今回は台湾の気になるサービスを紹介。

photo: Wakako Gomi / text: Mari Katakura / edit: Hiroko Yabuki

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3つのポイント

1.台湾の建築物や日常の風景をパターン化。
2.布やバッグ、インテリア雑貨など幅広く展開。
3.ショップ兼工房は迪化街の老家屋を再利用。

トタン屋根に窓枠
台湾の街並みをカラフルなテキスタイルに

近年、台湾では郷土意識が高まる中、昔ながらの風景や建物の意匠をデザインに取り込んだ商品が注目されている。かつて布産業で栄えた迪化街に拠点を構える〈減簡手制〉は、一風変わった素材をテーマにする話題のライフスタイルブランドだ。

創業者兼デザイナーである陳子瑜は、服飾デザインを学び、2011年にブランドを創業。19年から「都市の表情」をモチーフにした商品を発表している。学生時代からカメラを片手に街歩きを楽しみ、都市開発で失われていく風景を記録。老家屋のトタン屋根や、壁に不規則に突き出た窓枠、板やレンガを不均衡に積み重ねた建物など、日常生活で目にするものすべてが発想の源だ。

台湾〈減簡手制〉ポーチやペンケース
トタン屋根(右手前)や退役軍人が建てた家屋(左手前)をイメージし、柄に落とし込んだ。ポーチ各390TWD、ペンケース各380TWD。

日本の民藝作家、柚木沙弥郎や猪熊弦一郎の作品に影響を受けた陳は、一見乱雑に見える風景を抽象的なパターンに落とし込む手法をとる。風景を構成する要素を分解し、異なる太さの線や歪みのある四角形など幾何学模様で表現するのだ。北欧ブランドの〈Marimekko〉からインスパイアされたというカラフルな色使いの根底には、日々の暮らしに彩りを増やし、人々の幸福感を上げたいという願いが込められている。

テーブルクロス、クッションカバーなどのインテリア雑貨のほか、バッグや小物も充実。台湾らしさをさりげなく盛り込んだプロダクトは、シンプルで実用性も高く、日本の暮らしにもすんなりと馴染むはずだ。

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