3つのポイント
1.年3回発行、世界中のアーティストが参加する
2.支援団体と組んで若き作家の卵をサポート
3.親子向けのワークショッププログラムも展開
気鋭のクリエイターが集結!
グラフィカルなイラストに、ウィットに富んだポエム、思わずクスッと笑ってしまう読み物。サンフランシスコの非営利出版社McSweeney'sが発行する『ILLUSTORIA』は、子供から大人まで、あらゆる年代に向けたアート雑誌だ。2016年に子供向け書籍の編集者Joanne Meiyi Chan(ジョアン・メイイー・チャン)により創刊。一部の編集スタッフはオレゴンやミシガンなど米国各地からリモートで参加。「Senses(感覚)」「Maps(地図)」などテーマを決め、春から秋にかけて年に3回、計18号を発行している。
グラフィックを寄稿するのは、欧米やアジアなど世界中に拠点を置くアーティスト陣。漫画のようなコミカルなタッチが特徴的なイングランドのイラストレーター、Tom Binghamや、ポートランドを拠点とするJason Sturgillなど、多様なスタイルの作品を折衷主義的に取り入れ、大人にとっても読み応え十分だ。
「子供はユニークなアイデアの宝庫。彼らの声を聞き具体化するのが私たちの使命です」とチャン。International Alliance of Youth Writing Centers(国際ユースライティングセンター)とタッグを組み、就学年齢の作家の卵たちに機会を与え、作品を積極的に掲載するなど、若年層へのアートの普及にも尽力する。現在海外の販路を拡大中ということで、キッズアートの市場規模も人々の認識も未成熟といわれる日本へも、ぜひ!