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100マイル以内生産品を厳選!ローカル愛溢れるニューヨークの雑貨店〈THE LOCAVORE VARIETY STORE〉

日本に来て来て、あの店、このサービス!今回は、ニューヨークの雑貨店を紹介。

photo: Naoko Maeda / text: Azumi Hasegawa / edit: Hiroko Yabuki

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3つのポイント

1.NYから100マイル以内生産の商品を厳選。
2.フードからアパレルまで幅広い品揃え。
3.スモールビジネスを支持し、地元に貢献。

100マイル以内生産品を厳選!ローカル愛溢れる雑貨店

生活費の高さに加え、インフレと新たな関税の波でニューヨーカーの財布事情はますます厳しい。だったらわざわざ地球の裏側からやってきたものに頼らず、ご近所の逸品に手を伸ばしてみては?そんな地元民の声に応える〈The Locavore Variety Store〉は、扱う商品の9割がニューヨークから半径100マイル(約160㎞)以内で作られた品というユニークな雑貨店だ。

しかもすべて独立系ブランド。歯磨き粉やお菓子など生活必需品の横に、クイーンズ発〈Mugshot NYC〉によるコーヒーマグ形の自転車バルブキャップ、ピザの油汚れを落とすために開発された洗剤《Pizza Suds》といった、思わず笑みがこぼれる品々が並ぶ。

「近いエリアにこだわるのは税収面で地元経済を支え近隣のクリエイターを応援するため。この店はNY製造の魅力を示すショーケースです」と語るのはオーナーのキャロライン・ウィーバー。彼女は「自分が行きたい店」14,000軒超をリスト化し紹介するディレクトリーも運営。商品の仕入れにはクチコミやSNSを活用している。

キャロラインはリテール歴が長く、以前は文具店を経営していた。

エリアとして掲げる100マイル圏は4州にまたがるため、ブルックリンやクイーンズの工業地区産をはじめ、マンハッタンやアップステートのクラフトやアパレル、さらにはニュージャージーやコネチカットの工場製品までカバーする。まるでニューヨークという町さながら、多様なコミュニティによるニッチなモノが集結するのだ。

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