3つのポイント
1.実力派ロースターによるカフェの3号店。
2.オークション豆も提供。台湾産も味わえる。
3.地元色を盛り込んだおまかせコースが登場。
まるでファインダイニング!コースが話題の台北の人気カフェ
台北でカフェ熱が高まり始めたのは実はわずか10年ほど前。当初から業界を牽引してきたのが、北欧の焙煎大会で優勝経験を持ち12年前にカフェ〈FIKA FIKA〉を創業した陳志煌(ツェン・ズーホワン)だ。昨秋には高品質なコーヒー豆と特殊な焙煎方法にこだわる〈FIKA FIKA SHIU XIANG〉を開き、再び注目を浴びている。

インテリアは伝統的な要素を取り入れつつもスタイリッシュ。磨石子(モースーツ)(人造石)のカウンターには、昨年COE(カップ・オブ・エクセレンス)に輝いたグアテマラ〈La Reforma Y Anexos〉のゲイシャや、台湾・阿里山(アーリーサン)の〈柏香茗茶〉のオークションロットなど、稀少な豆がずらり。1対1のレクチャーの後、飲み比べできる。
7月からは5種類のコーヒーベースのドリンクをコース形式で味わえるテイスティングメニューがスタートした。台湾産パイナップルジュースを合わせた爽やかな口当たりのドリンクや、齢90の茶名人が手がける東方美人茶を組み合わせたもの、自家製ライチシャーベットを使ったアフォガートなどバリエーションも多種多様。フレッシュなタケノコのエキスを加えた奇想天外な一杯は、キャラメルのようなコクのある甘さに驚かされる。
「厳選したコーヒー豆に、地元産のお茶やフルーツ、スパイスを組み合わせて可能性を追求していきたい」と語る陳。ここでは台湾のコーヒー文化の成熟ぶりと、その限りない表現方法に刺激を受けるはずだ。