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踊って、奏でて、町を知る。身も心も弾むメキシコシティツアー〈DISCOS Y AMIGOS〉

日本に来て来て、あの店、このサービス!今回はメキシコの音楽にフォーカスした観光ツアーを紹介。

photo: Gerardo Luna / text: Miho Nagaya / edit: Hiroko Yabuki

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3つのポイント

1.ラテン音楽クンビアをテーマにした観光ツアー。
2.ダンスや演奏をしながら郷土音楽の歴史を学ぶ。
3.レコード店主やDJとの交流、音楽情報交換も。

踊って、奏でて、町を知る。身も心も弾むメキシコシティツアー

メキシコシティを歩けば必ず聞こえてくる、“クンビア”と呼ばれる音楽がある。4分の2拍子のユルめのダンスミュージックで、発祥はコロンビアだが、1960年代よりメキシコシティのブロックパーティで大流行。当地で最も踊られる大衆音楽となった。

そんな町を象徴するクンビアについて学ぶツアーが『Discos y Amigos』だ。パブロ・ボルチとウンベルト・イセア、DJでもある2人が2022年から運営。ボルチは国際的音楽ツーリズムを実践する組織〈MusicCities Events/Momentual〉で働く傍ら、「もっと気軽に音楽と観光を結んだウォーキングツアーをやりたくて」と同プロジェクトをスタートした。過去に別ジャンルのツアーも行ったが、現在は海外からも注目度の高いクンビアに特化していると語る。

ツアーは4時間というなかなかの長丁場。その内容は、ダンスのステップを習って踊り、コアなレコード店を巡り、識者による音楽の歴史や逸話を聴き、シメに音楽スタジオにて、音楽家の指導の下、リズムを学びながらジャムセッションするというもの。ほかにはない音楽体験や、参加者同士や主催者側との間の新たな交流が好評だ。

最近はメキシコ国内に限らず、国外の音楽ツアーのコンサルタントも行っているという2人。このツアーに可能性を見出しているそうで、「日本も音楽が豊かな国だし、何か一緒にやりたい!」。今から待ちきれない。

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