「愛しているところに美がある」そう語った画家が愛でたもの。香川〈丸亀市猪熊弦一郎現代美術館〉

集めたものを「独自の記念品の貼りまぜ」と捉えていた気鋭の美術批評家と、蒐集品(しゅうしゅうひん)を「良き友」と語った画家。その膨大なコレクションと出会えるのは、彼らが育った町の美術館だ。芸術家が見ていた世界に触れる体験を。

illustration: Yoshifumi Takeda / text: Masae Wako

「愛しているところに美がある」そう語った画家が愛(め)でたもの

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(香川/丸亀市)

家に並べたオブジェやおもちゃを、「良き友」「恋人」と語ったのは、ピュアで自由な作風で愛された画家の猪熊弦一郎。貴重な骨董もゴーストタウンで拾った玩具も等しく身近に置き、目で撫でるように慈しんだ。

〈丸亀市猪熊弦一郎現代美術館〉に収蔵されたそれらを見ると、戦前に住んだパリや長く暮らしたアメリカで買った品も多い。当時の風景や記憶と自身とを、温かくつなぐ存在だったのかも。時間をかけて眺めたい。芸術家がどんな世界に生きたのか、ものが語りかけてくるから。

猪熊弦一郎《対話彫刻》
菓子の包み紙に針金などを巻き付けた猪熊の作品《対話彫刻》。撮影:山本糾

シュルレアリスムの目利きが書斎で眺めたオブジェたち。富山県美術館の瀧口修造コレクション

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