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収集百貨のコレクション:木彫風ひぐまチョロQ

コレクションZINE『収集百貨』を制作した4人による新連載。SDGs(すごく・断捨離・ぎらいです)!前回の「イタリア デイジー キャンディ缶」も読む。

Text: BOCO

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動かない大前提を無視する愛おしさ。

ZINE『収集百貨』のBOCOです。今回は、ご当地プルバックカーをご紹介。プルバックカーとは後ろに引っ張ることで内部のゼンマイが巻かれ、手を離すとその動力で全力疾走するタイヤのついたおもちゃのこと。

通常、車や電車など“動くもの”が大前提のはずが、こちらは“ひぐまの木彫り”。しっかりもくわえている細部へのこだわりも素晴らしい。北海道では、これにとどまらずタラバガニ、マリモ、ラーメンなどもプルバック化。他の地域でも独自の進化を遂げていて、名古屋では、名古屋城のシャチホコが口をパカパカ開けて走る「プルバックカー」なるものも……。

動くことが想定できないモチーフが走るという設定が意味不明でたまりません。私がプルバックカーを選ぶ基準は、そのモチーフが動くことが想定できないものであること……。つまり絶対に走らないのが走る!という設定が好きなのです。

まだまだ私の目の届いていない場所で、あり得ないものが疾走しているのでしょうか?見つけた方は収集百貨まで。

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