一杯の魅力を伝えるために磨く技術と表現。俳優・佐藤めぐみが淹れるこだわりのラテ

スペシャルティを“飲む”ことは当たり前の時代。いま、コーヒー好きたちは、淹(い)れながら一歩先の“沼”にはまっているもよう。仲間とのコーヒー談議に、ラテアート、自家焙煎まで。より深く楽しむ人たちのコーヒーライフ。

photo: Ayumi Yamamoto / styling: Nanaho Sakai / hair & make: Motoko / text: Tomoka Hara / cooperation: Swell Coffee Roasters

20代前半、友人が働く表参道の〈ラテスト〉に通っていた佐藤めぐみさん。東京コーヒーフェスティバルなどで飲み比べをするうちに味と香りの違いを感じるように。「好きな豆はエチオピアです。ハンドドリップで豆の甘味を引き出すにはお湯の温度が重要。高すぎると最初に雑味が出てしまうので」

いつしかカフェを開きたいと思うようになり、人生初のアルバイトを始めた。「バリスタとしての技術や、経営の基礎も学びました」。実地経験を積み2021年、念願のカフェを開店。3年間店舗に立ち、経営をこなした(現在は閉店)。この日は“店主仲間”の店でその腕前を見せてくれることに。

カフェラテ
ミルクは58~60℃が一番甘味を感じられる、と淹れてくれた一杯。普段カフェでは、店員にコーヒーのエイジング具合を聞いて頼むものを決めているそう。

「エスプレッソ一杯淹れるにも、気候に合わせて繊細にグラム数などを確認します。雨の日は抽出速度が極端に変わるんですよ。店にいた当時は日々、その日一番おいしい味を求めてひたすら調整していました。でもそういう時間が楽しいんですよね」。

こだわりを聞くと、普段の柔和な雰囲気から“プロの仕事人”のきりりとした表情に。カップの中の一杯と真剣に勝負をしてきた様子が窺えた。

俳優・佐藤めぐみ
知人のカフェ、中目黒〈スウェル コーヒー ロースターズ〉。マシンはヴィクトリア アルドゥイーノ。「使ったことがなかったので、前日に練習をしてきました」

Tシャツ6,050円、パンツ15,400円、ネックレス6,050円、ピアス5,500円、(以上N.O.R.C TEL:03-3669-5205)
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